北海道Tour08

6　8/7 上阿寒→花咲港 1 2 3 4
7　8/8 花咲港→海岸町 1 2 3 4
8　8/9 海岸町→岩尾別 1 2
9　8/10 岩尾別→札友内 1 2 3 4
10　8/11 札友内→浜佐呂間 1 2 3 4
11　8/12 浜佐呂間→五味温泉 1 2 3 4
12　8/13 五味温泉→抜海 1 2 3 4
13　8/14 抜海→天塩川温泉 1 2 3 4
14　8/15 天塩川温泉→憩
15　8/16 憩→落合 1 2 3 4
16　8/16 根室本線
FCYCLE｢新日本自転車紀行｣会議室へ

　2008年4月。川崎某機構で強制労働中の私に、勤務先の某総合建設会社から手紙が届きました。すこし厚めのその封書には、｢勤続20年 リフレッシュ休暇7日間｣の通知と、旅行券7万円と、使用上の注意書きが入っていました。勤続20年。そうか、おれも遂に独身のまま勤続20周年を迎えてしまったな。瞼を閉じると思い浮かぶあんなことこんなこと…とはならずに、即座に思いつきました。
　お盆休みとくっつけて2週間ッ！全部北海道に行っちまえッ！やるんだッ、やるしかないッ！！

　初めて北海道を自転車で旅したのは1986年、大学3年の夏でした。途中で牧場のアルバイトをしたり走っていない日もありましたが、20日間の行程で約2000kmを走った未だにとても思い出深いツーリングです。
　その後2001年のツーリングで距離はこれを越え、昨年も12日間2000kmとやはり距離はほぼ匹敵。いや、道道や峠など、内容はよりバラエティに富んだコースとなっています。しかしそれにも係わらず、自分の中では常に規準としての｢北海道Tour86｣がありました。この時の衝撃、感動が未だに自分を北海道へ駆り立てている理由ですし、このツーリングを越えたいからこそ、毎年北海道に行っているのでした。
　そういう意味のある学生時代以来の2週間行程。いや、よく考えたら土日をくっつければ2週間越えになってしまうではありませんか。胸が震えました。

　事前にいろいろ悩んでも、行く先も経路も変わり映えしないのは毎度のことですが、結果は襟裳･納沙布･宗谷の3岬クリアに道東〜道北の各峠、十勝平野に根釧台地の平野に各宿でのB級グルメもあり、バリエーションに富んだコースで延べ2300km越えと、非常に充実したツーリングになりました。
　天気にも恵まれました。時々雨も降ったものの、概ね晴れが続き、時に前半は5日間連続の晴れ続き。行く場所行く場所で鮮やかな景色が拡がりました。また気温もここ数年続いた猛暑がいわゆる｢平年並｣に。ここ何年かの猛暑で、北海道では施設投資などにも影響していた程でしたが、本来の北海道の夏を思い出すような涼しさが続いてくれたことは、長期ツーリングを続ける上でとても助かりました。
　道南や道北では雨雲に捕まってしまい、計画ミス→疲れ→判断ミスも重なって、函館から江差の国道227、真狩村〜羊蹄山麓裾野、そして道東の恵茶人海岸、知床峠等が未済＆下方修正となってしまいました。しかしそんなものは些細な誤差かもしれません。

　お馴染みのカメラネタでは、今回から昨年11月導入のGRD2が登板。走行片手撮りに停車撮りに動画撮影、宿での食事スローシンクロ撮影など大活躍。ほんとに頼もしいです。今までの初代GRDも気に入っていたのですが、このGRD2、発色が自然なのに印象的で景色が良く再現され、まさにGR1のデジタル版という気がします。操作性も初代から大幅に向上、自転車ツーリングで景色を撮るには、ほぼベストのデジカメだと思います。
　というわけで、GRD2、予備の初代GRD、そしてGR1と、ツーリング中の携行カメラはGRだらけという大変なことになってしまいました。まあ、3台のGRが束になってかかっても、レンズを付けたNewF-1より全然軽いのには笑ってしまいます。

記 2008/11/23