北海道Tour08 #10-4 2008/8/11 札友内→浜佐呂間

札友内→(国道243)ウランコシ→(道道588)津別峠
→(林道上里線)津別峠展望台 (以上#10-1)
→(林道上里線)津別峠→(道道588)津別
→(国道240)本岐
(以上#10-2)
→(道道494)チミケップ湖 (以上#10-3)
→(道道682)最上→(道道27)北見
→(国道39)端野→(道道308)川口橋→(道道7)福山
→(市道・国道238・442)浜佐呂間  149km

#10-2の(道道588上里 晴れてくれてほんとに良かった1日だった RICOH GR DIGITAL 2 GR5.9mm1:2.4 チミケップ湖から開成峠経由で北見へ 赤は本日の経路

 14:05、チミケップ湖発。

 木漏れ陽の良好ダートは湖岸から森の中へ北上を継続、すぐに湖外周の小山へ登り始める。

 そう長くない登りが終わると、一度下って谷に降りてから、また山の中を登り始めるのをすっかり忘れていて、ちょっとがくっと来た。

 しかし、緩目の斜度で森の中に続く道は幅がゆったり広く、高い森にも開放感があり、なかなか楽しい道だ。

 2度目のピークを過ぎると道はどんどん下り始めた。

 谷間に下りきって舗装が復活、辺りが開けて最上のトウキビ畑で道道27に合流。夢のような木陰の地道からこっちの世界に帰ってきた気分だ。とりあえず次は北見へ下るだけだ。

 合流するとすぐに開成峠を越える。もともと丘越えみたいな峠だが、こちら側は更にだらだら登ってきた最上の谷間の、最後の縁を乗り越えるだけだ。

 開成峠から北見へは畑の谷間、標高差150m弱を10数kmかけるだらだらの下りである。北見からだと登り基調がじれったい道だが、今日は下り基調なのでいい調子である。

 と思っていたら、北見へ近づくに連れ横風が強くなってきた。向きは北東、けっこう強い風で、交通量の多い道で横に流されそうなのが恐ろしい。この風向き、強さだと、山が無くなる北見盆地ではこれが更にパワーアップして、しかも端野へは進行方向からの直撃になる怖れ大である。
 その不安通り、開成の谷から北見盆地に放り出される北光で横風は更に強くなり、北見街中で国道39に移ると、まあ当然のように正面からの向かい風が襲ってきたのであった。

  北見から端野経由で浜佐呂間へ 赤は本日の経路

 15:15、北見着。下りだとチミケップ湖から1時間ちょっと、いいペースである。津別峠の登りでも感じたが、一昨日のリハビリ休暇でほぼ疲れが回復できている。今日もあまりこの後頑張らずにサロマ湖に着き、早めにゆっくり休もう。

 北見駅近くのセイコーマートで休憩すると、ビルの谷間で風は更に強く、幟がばたついて怖いほどである。それにしても屈斜路湖岸から津別峠、チミケップ湖、そしてこの北見の街中と、実にころころ景色の変わる1日である。

 端野へは引き続き国道38。片側2車線の大舞台で向かい風と斗ううち、すぐに市街地の景色は再び郊外の景色に変わっていった。

 北見盆地北端の低山が近づいてきたところで道道308へ。盆地から常呂川の谷間へ流れ出してオホーツク岩の常呂へ下ってゆく道である。

 やはり道道、急に交通量が減って道も狭くなり、つくづく居心地の良さを感じる。盆地の端から狭い谷間へ入り込むと、対岸の山も近づき、辺りは緑の世界に。

 基本的に淡々と続く山の緑と川、平地が無い狭い谷間は、赤くなった日差しで照らされ、その影は次第に青い世界になってゆく。3回目の道で時々現れるアップダウンも想定内、適当にてれてれ流していると、坂も想定内でこなすことができてストレスも無い。なかなかいい気分である。

 川口橋で山の中からやってきた道道7と合流、その先は次第に谷間が拡がってゆく。それにしても、前回2005年の訪問からの4年間に、狭かった道の大半がことごとく拡幅されているのにはびっくり。

 日吉辺りではもうすっかり谷間が拡がって、畑の中にのんびりとした小さな集落が登場。しかし、ここの小学校も廃止されてしまっているようで、つくづく過疎化は深刻なのだなと思う。

 福山で谷間から平地に放り出されたところで方向を変え、浜佐呂間への町道ショートカット、最後の丘越えだ。▼動画32秒

常呂川の低地から浜佐呂間への給料アップダウンへ RICOH GR DIGITAL 2 GR5.9mm1:2.4
夕方の空の中イワケシ山の山影が次第に青くなる RICOH GR DIGITAL 2 GR5.9mm1:2.4

 イワケシ山の裾野に続く丘、そして行く手にはなだらかに重なって続く丘に拡がる麦畑、広々と伸びやかな景色が夕方の赤い光に染まり、見所一杯だ。

夕陽の中のアップダウン 2004年の経験が全く活きてない(笑) RICOH GR DIGITAL 2 GR5.9mm1:2.4

 しかし、見た目の景色がなだらかなぐらいの丘なだけあり、連続アップダウンはかなりしつこい。しかも、山の裾野を横断する地形の例に漏れず、途中まで登って下るごとに次の登り量が増え、その度に谷の彫りが深くなる。

しかし拡がる丘陵の眺めは素晴らしい RICOH GR DIGITAL 2 GR5.9mm1:2.4

 風はもうすっかり涼しいが、登りではやはり面白いぐらいに汗が吹き出てしまう。

夕方の赤い光で牧草地が更に鮮やかに RICOH GR DIGITAL 2 GR5.9mm1:2.4

 登り切ったてっぺんで次のアップダウンを眺め、ペットボトルの水を飲むととても美味しく、頭がはっきりして辺りの景色が美しく印象的に見え始める。

サロマ湖岸まで最後の丘 後はもう下るだけ RICOH GR DIGITAL 2 GR5.9mm1:2.4 パノラマ合成

 もうサロマ湖到着目前。夕方の丘の景色をしっかり記憶に焼き付けて、ひたすらのんびりゆっくり粛々と登りをこなすだけだ。

札友内から津別峠、チミケップ湖経由で浜佐呂間へ 赤は本日の経路

 18:00、浜佐呂間「佐呂間湖畔YH」着。
 佐呂間湖岸に建つこのYHは、一昔前の直営YHだけあり、ロビー、食堂、寝室などがいかにもそれっぽい。サロマ湖岸の森の中にひっそり建つシチュエーションと言い、いまどき北海道以外に、こんなに典型的なYHも珍しいだろう。これはこれでまた北海道の旅らしくて楽しく、ここ何年かのサロマ湖訪問時にはいつもお世話になる宿だ。

 

 この宿の楽しみはそれだけではない。去年まであった夕食OPの「ホタテ倶楽部」は今年から無くなったようで、普通コースの夕食ではあったが、なかなかどうしてバランス良くボリュームたっぷりだ。ここだけでなく、YHの食事はここ数年全体的に確実にレベルアップしていると思う。

 食後は記録整理、洗濯物回収等の後、ひんやりした湖岸で星空お休みビールを楽しんで速攻で就寝。
 明日はいよいよ内陸の峠6連発。最大の山場上紋峠を迂回せずに越えても、下川手前の五味温泉まで200km弱、18時頃には着けるはずだ。そのためにも、いつにも増して寝不足や疲れなど残さずに迎えたい。

記 2008/10/5

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Last Update 2019/7/26
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