花咲港→(道道310)根室→(道道35)納沙布岬
(以上#7-1)
→(道道35)根室→(国道44)厚床
(以上#7-2)
→(国道243)奥行臼→(国道244)標津
(以下#7-4)
→(国道244)伊茶仁→(国道335)羅臼
→(道道87)海岸町 202km
厚床からは国道243。低地の湿地帯と丘の牧草地、森が何回か繰り返されて奥行臼まで10km。
すっかり根釧台地まっただ中の景色だ。 ▼動画37秒
奥行臼から国道244へ分岐、オホーツク沿岸から標津へ向かう道だ。奥行臼ではいつも別海方面へそのまま国道243の継続で、こちらへ足を進めるのは今回が初めてである。
厚床から奥行臼まで続いた丘陵と湿地帯の地形、国道244はその湿地帯の一つに降りて海岸を目指す。
根釧台地ももうかなり海岸寄り、川を越えるのもアップダウンを伴う谷間越えではなく、沼地の橋の上。全体的に低地の背の低い広葉樹林と湿地が入れ替わり現れ、今までよく使っていた国道243とは全く違う表情だ。
交通量の少ない静かな森の道に、なぜ今まで来なかったんだ、という気分になった。しかし、あるいは今日みたいに晴れていなかったら、静かな森のどこか果てしない雰囲気は、けっこう不気味な印象なのかもしれない。この辺りへ来たはいいが、ついに霧が晴れなかった、なんて年もあるのだ。
途中からはさっき国道44から眺めた風蓮湖の北岸へ。再び風蓮湖の水面を眺めつつ、更に平坦な道が海岸へと続く。
本別海からはいよいよオホーツク海沿いへ。
陸側は相変わらず低湿地か森だが、海岸は砂浜主体で荒々しい岩場などは現れず、平坦な道と青い海、海の向こうに国後島を望む景色がのんびり漠々と続く。
曇りがちだった空はついに完全に晴れ、青空の下青い海と国後島を眺めててれてれと、かなり気分がいい。
もう道東もこの最東部、しかもオホーツク沿いだと、お昼時の厳しい日差しでも全然暑くない。 ▼動画1分13秒
相変わらず疲れは自分でも否定できないぐらいに感じられ、ちょい坂などでは如実にペースが落ちるが、今日は大部分の平坦な箇所で追い風がパワーアシストしてくれていた。
床丹から先は去年も通った道で、まだ景色が記憶に新しい。 ▼動画34秒
去年は時間が早朝で逆方向からの訪問、道の印象は少し違うが、まあそんなこと、この気分の良さの前ではどうでもいいことだ。
海岸際の浜辺では波の音が近く、磯の香りが感じられる。道が少しだけ登って台地の上になると、海岸の展望が俄然増し、国後島が更によく見える。青空の下、海は優しい青色で、ちょっと疲れた身体に何とも優しい色だ。
時々お世話になる食事の美味しい「まきばの宿」を過ぎると、意外にも規模の大きな漁港、尾岱沼だ。
実はオホーツク海に細く長く腕か枝のように斜めに突き出した野付半島の内海、野付湾の中である。しかし、野付半島はあまりにも細くて海岸すれすれのため、遠目には霞の中に隠れてしまってそのシルエットがわかりにくく、目を凝らして見つけるのがまた面白い。
海側に気を取られていると、確実に道は北上を進めていて、やがて軽いアップダウンを伴いつつ、内陸部をやや迷走気味に丘陵の森を抜けて行く。
再び海岸で野付半島からの道道950と合流すると、もう標津だ。
14:10、標津着。この時点で走行距離は140km弱。羅臼までは50km、宿は羅臼の少し先だが、18時までに着けばいいので、かなり楽勝だ。というわけで、まあ時間もあることだし、のんびりと珍しくカップ麺など食べたりゆっくり休憩、またもやあっと言う間に時間が過ぎて、気が付けば15時である。わかっていても、考えている以上にあっと言う間に時間が過ぎる。腰も重い。もう50kmちょっと、絶対無理せず、今日は腹一杯飯を食べたら可能な限り早く寝よう。
記 2008/9/28
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