抜海→(道道106)富士→(道道254)稚内
→(国道238)宗谷岬
(以上#13-1)
→(国道238)浜鬼志別
(以上#13-2)
>→(国道238)浜頓別→(国道275)敏音知
(以上#13-3)
→(国道275)咲来→(村道)天塩川温泉 188km
敏音知の先、上頓別、岩手と谷間は次第に狭くなる。
斜度もようやく何となく登ってる雰囲気になるが、それでもまだ畑や牧草地の中を更に進んでゆく。
山間にしてはまとまった拡がりの集落、小頓別で、浜頓別から頓別川沿いに続いた○頓別がようやく終わり、天北峠への登りが始まる。天北峠というのは、実は国道239の西興部と下川の間の峠と名前がダブっている。どっちも峠としては大したことはないが、何だかあっちに花を持たせてあげたい気はする。ならばこちらは、オホーツク海沿岸の頓別から頓別川沿いにこれだけ○頓別が続くので、いっそ頓別峠にしてしまえばいいのに。
などと想像しながら、16:15、天北峠通過。たった190mの峠だが、ほんの少しちらっと見える周囲の樹海は濃密で深く、一瞬どきっとする程だ。こんなところは峠の面目躍如である。
峠を下れば音威子府だと思っていると、その後の谷間下りが長い。
いつまで経っても雰囲気が変わらない狭い谷間の森が延々と続く。
その森が背の高い茂みに変わり、やがて上音威子府の牧草地と畑に変わると、ようやく天塩川の谷間に放り出された。
16:40、音威子府到着。有名な駅蕎麦を食べるのを楽しみにしていたが、16時でもう営業終了とのことだった。国道275であれだけ各駅停車でコンビニ休憩しなかったら、あるいは蕎麦が食べられたかもしれない。
音威子府の後はもう咲来まで4km。コンビニに寄る気すら起こらない。
音威子府で合流した国道40は、交通量が多めで、天塩川の狭い谷間の河岸陸地上縁でややアップダウンがあるが、それもあっと言う間で咲来に到着。
咲来で国道40を降り、集落の中に続く村道へ。
河岸の畑の中、狭くのんびりした1本道は、畑や森、そして集落と、周囲がころころ変わる。地図を見直すのも面倒臭いぐらいの到着間近な最後の最後で出会えた、とてもいい道だ。
2005年の国道40訪問では、暑さのせいもあり、この辺りで随分アップダウンに悩まされた。暑さでぼうっとした頭には、道自体が随分取り付く島が無いように思わせられたが、今回地図を眺めると、実はこういう脇道が少なくない。今後の開発課題である。
天塩川を渡ろうとすると、急に強めの雨が降ってきた。でももう庇下に逃げ込むだけだもんね。17:20、天塩川温泉着。
天塩川温泉というのは、音威子府村営の温泉施設の名前である。1991年非自転車での出張にくっつけた2日旅行で、今は無き母子里一刻館の宿主さんに連れてきていただいて以来の訪問だ。当時まだ少なかった公営温浴施設のはしりで、その時すでに幌加内北部から車で1時間掛けるほど好評らしかった。のんびりした河岸の風景を眺めながら入った露天風呂、美味しい蕎麦料理の印象が良く、ずっと再訪を狙っていたのだ。
この辺りでの評判はもうすっかり定着していたようで、今回も夕方から夜にかけて地元らしい方の訪問が多いのにはびっくり。だってこの平地の少ない音威子府で、お客さんでけっこう混雑しているのである。
夕食後、再び温泉に入った後で、何とロビーで中頓別の外人カップルを発見。そうか、やっぱりびふか温泉を下方修正したんだな。なかなかいい判断である。ところが、声を掛けても私のことがすぐわからない。浴衣に風呂上がり、そりゃ昼間とは違う姿だが。で、「Blue Bycycle」と言った途端、思い出してもらえたのが可笑しかった。やはり自転車乗りは自転車しか見ていないのである。
記 2008/10/13
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