北海道Tour08 #4-2 2008/8/5 えりも→八千代

えりも→(国道336)歌別→(道道34)庶野 (以上#4-1)
→(国道336)広尾→(道道1037・農道)豊似
(以下#4-3) →(国道336)湧洞→(道道318)二宮
→(道道210)駒畠
(以下#4-4) →(道道716・農道)中札内
→(道道55・十勝中部広域農道他)八千代
 183km

目黒 覆道間の平地の漁村 今日は昆布干し真っ盛り Canon NewF-1 FD50mm1:1.2L SL E100G 庶野から黄金道路経由で広尾へ 赤は本日の経路

 庶野から先は通称黄金道路。十勝平野最南端の町広尾まで32km、百人浜の開けた伸びやかな景色とは打って変わって、海岸から直接切り立った岩場の道となる。

 いや、岩場と言うより、もはやトンネルと覆道の道という方がいいかもしれない。切り立った岩山からの崩落土砂への対策で、毎回来る度にトンネルと覆道が増えているのである。

 今回も確実にトンネル・覆道化の進行が感じられ、庶野から目黒まではもはや完全に50%を越えているだろう。感覚としては、途中の咲梅から先はほぼ全部トンネルと覆道という印象だ。

 しかし、ところどころ山から川が海に落ちてくる河口部分には、わずかな平地があり、漁村の集落がある。

 そういう集落や所々トンネルが切れる場所では、切り立った山々も岩も緑も太平洋の力強い波も、すべてがど迫力、黄金道路ならではの景色を眺めることができる。

目黒 見上げる日高山脈 RICOH GR DIGITAL 2 GR5.9mm1:2.4

 覆道から外に出た少し広めの谷間の目黒では、海から切り立つ緑の山々とその裾、海岸に張り付いて続く覆道が、エメラルドグリーンの海、真っ青な空とともに視界に拡がった。

目黒 緑も海も空も鮮やか RICOH GR DIGITAL 2 GR5.9mm1:2.4  

 目黒の谷の奥、猿留川が登って行く谷間の濃い緑の深い森が、見上げる山々に続いている。振り返ると、やはり覆道の上の山々が、濃い緑色で真っ青な空と海の中に聳えている。あの海岸をトンネルと覆道で通ってきたのだ、と思った。少し向こうの砂浜では、ウミネコが大勢砂浜で休んでいる。一方、猿留川河口では、相変わらず泥水が溢れそうに流れていた。

 小さな谷間の小さな漁村では、橋が横切る川原の広場で例によって昆布干しの人々が忙しそうだ。雄大な景色の中の人々の営み、こういう景色こそツーリングの至福だとつくづく思った。

 その後はトンネルと覆道、その合間に集落が境浜、音調津と続いた。

 覆道の中からは、近場の磯で小さな船が漁をしているのを眺めることができた。その海は晴れの日の海のエメラルドグリーン、時々外に出る場所で見上げる山々は凄い濃度の緑色。

 とにかく明るく鮮やかな色である。

A地点からC経由でB地点へ 赤は本日の経路
A地点からC経由でB地点へ 赤は本日の経路

 美幌を過ぎると、もう黄金道路も終わり近く。さすがに8時台到着は無理だったが、9時台は楽勝だろう。▼動画1分4秒

 黄金道路が最後に岩場から台地へ駆け上がると、もうそこは広尾の町である。道の表情も黄金道路と言うより、いかにも田舎町の真ん中の国道という雰囲気だ。

広尾から1037、暁経由で豊似へ 赤は本日の経路

 9:40、広尾着。町外れのセイコーマートでやや長めの補給にする。昨日の田中旅館の夕食で最大の誤算だったのは、品数が多いのに野菜がほとんど無かったことだ。このためか、疲れているというより、何か身体が落ち着かない。身体が野菜を必要としているのだ。毎日セイコーマートの100%オレンジジュースを1.5lも飲んでいるにもかかわらずである。今後はコンビニで毎日コンビニサラダを食べよう。全く人間の補給というのは厄介である。

 10:10、広尾発。楽古川を渡り、国道336を避けて海沿いの道道1037へ。どうせ豊似からまた国道336へ戻るのだが、それまでは少しでも交通量が少なく、景色の楽しい道を経由したい。

 道道1037は、今までの黄金道路とかなり気分が違って、カラマツと牧草地の中エゾゼミの声が響く緑の道だ。

野塚川 日高の山々くっきり RICOH GR DIGITAL 2 GR5.9mm1:2.4

 海岸に近い道ではあるが、基本的には野塚川、豊似川を渡る橋を除いて海が見えない。

 しかし、橋から眺める河口の海は相変わらず明るくまぶしく、一方、反対側には、ようやく水量が収まりつつある川、その川原から陸へと続く森が広がり、更にその奥に日高の山々が高く続いているのだった。

 さっきその端っこの襟裳岬にいたのだが、もう山々はあんなに遠く、あんなに高くなってしまっているのである。

豊似川 RICOH GR DIGITAL 2 GR5.9mm1:2.4

 豊似川を渡ってから暁で豊似川沿いに農道へ。

 平坦な牧草地の道だが、1日で一番暑い時間帯に入ってしまったせいか、上から照りつける日差しがぎらぎらと暑くて仕方ない。

記 2008/9/19

#4-3へ進む    #4-1へ戻る    北海道Tour08 indexへ    北海道Tour indexへ    自転車ツーリングの記録へ    Topへ

Last Update 2019/7/26
ご意見などございましたら、E-Mailにてお寄せ下さい。
Copyright(c) 2002-8 Daisuke Takachi All rights reserved.