岩尾別→(道道93)知床自然センター
→(国道334)以久科北→(町道)以久科南
(以上#9-1)
→(国道244)西北標津→(農道・町道・道道975)武佐
(以下#9-3)
→(町道北19他)開陽台
→(町道北19・道道150他)俣落→(町道)北進
(以下#9-4)
→(道道150)養老牛→(道道885)虹別
→(国道243)札友内 159km
まもなく以久科南で辿り着いた国道244で根北峠へ。斜里平野部の畑のグリッド系統を斜めに突っ切ってゆく国道からの景色は、それだけで何か明らかに周囲の畑から違う空間になってしまうのが面白い。
越川は最後の集落、万屋に廃校改造の集会場がいかにも北海道の田舎らしい。
ここから幾品川の谷間を遡ってゆくが、斜里から再び知床に取り付いたからなのか、再び空の雲が厚く低く、そして黒っぽくなってきた。頼む、何とか根北峠を越えるまで持ちこたえてくれ。
根北線の遺構、鉄橋跡を過ぎると、谷は次第に狭くなってゆく。辺りは低い広葉樹森主体の谷間、どんどん暗くなる空が不気味である。
たかだか標高400m台の根北峠まで20km以上もある。こちらから登るのは初めてで、いつもだらだらした登り下りに予想以上に時間が掛かってしまう道だ。
残り標高100m台になって斜度が増し、山肌をえっちらおっちら登り出すのは北海道の峠のいつものパターンだが、離陸して見渡す谷間の森の深さは、なかなかの見物である。知床峠よりはかなりスケールダウンするものの、やはり知床半島の根本ならではの深い森だ。
等と思っていると、ついに雨がぱらついてきた。
10:05、根北峠着。もともとあまり展望も無く、しかも弱い雨が降っているので、標津町の標識だけちらっと確認してそのまま通過。どうせこの先森の中の長い下りなのだ。
山肌から谷間に下りきって斜度がやや収まるのは斜里側と同じだが、こちらには瑠辺斯辺りで何回か登り返しがあったのを、その場所に来てようやく思い出した。
そんな登り返しもあって、長い下りである。かつての訪問で、あまり標高差は無いのに意外に手を焼く峠だったのを、またもや思い出した。
金山まで下ると、その先はもうほとんど平地の状態。糸櫛別からは緑の牧草地が拡がって、2日ぶりの根釧台地の景色となる。
雲が高くなったように見えて、どうかするとまた雨がぱらついたりしていた天気も、下りきってようやく辺りが本格的に明るくなってきた。
10:40、西北標津着。11時までに根北峠を越えられたのが非常に有り難い。これでこの後のんびりできる。
まずはグリッド北端の農道・町道へ少し寄り道。
一面の牧草地や森のグリッド北端をジグザグの経路でダート含み、根釧台地と知床山地山裾の道らしく軽いアップダウンはあったが、この根釧台地へ入ったばかりの場所で、根釧台地の地平線を早くも見下ろすことができた。
道道975からはもう武佐まで一直線。▼動画1分29秒
知床山脈の裾野は平地のようでいて、内陸に進むに連れ次第に川を渡る谷の彫りが深くなる。
北川北、北武佐と少しづつ標高が上がるとともに、辺りの牧草地、周囲のカラマツの森も、防風林から内陸の森へと表情が少しずつ変わってゆく。
記 2008/10/4
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