北海道Tour08 #6-4 2008/8/7 上阿寒→花咲港

上阿寒→(道道222)阿寒→(道道834)釧路 (以上#6-1)
>→(国道44)ルークシュポール→(道道221)上尾幌
→(道道1128他)太田→(道道813他)茶内原野 (以上#6-2)
→(道道813他)西円朱別→(農道・道道123)浜中
→(農道)西厚床→(国道44)厚床
(以上#6-3)
→(道道1127)初田牛→(道道142)西和田
→(道道780)花咲港   182km

浜松にて 日差しも真っ赤っか RICOH GR DIGITAL 2 GR5.9mm1:2.4 厚床から初田牛、落石経由で花咲港へ 赤は本日の経路

 15:25、厚床発。もうあとはいつもお馴染みの道、花咲港まであと50kmぐらいあるはずだが、とりあえず先が見えた。

 道道1127は初田牛まで牧草地の丘の横断に、やはり軽いアップダウン3回を伴う。それ以上になぜかこの場所、いつ来ても強目の風に悩まされるのだ。

 何と無く気持ち的に嫌な場所だが、一方で牧草地の丘は至って平和な風景でもある。

 初田牛から先、別当賀を通って落石までは道道142、太平洋岸岸壁上の森の道。基本的にほぼ平坦で、落石の手前の湿原を渡るときにやや大きめのアップダウンがあるだけだ。 ▼動画1分25秒

 低めの森は、道東の森特有のどこまでも果てしないような、どこか取り付く島の無い不気味な雰囲気で、その森の中、どこまでも一直線に道道142は進んでゆく。

 森の頭上は晴れだが、海側の森の向こうは、何と無くこの海岸特有の夏の霧っぽいような気もするし、晴れているような気もする。

 自分で決めたことだが、さっき諦めた恵茶人の海岸に未練たらたらで、どうしても海側の天気が気になって仕方無い。

 17:05、落石着。突如森が切れ、断崖上から海と空が開けた。

浜松海岸を見下ろす RICOH GR DIGITAL 2 GR5.9mm1:2.4 パノラマ合成

 もう真っ赤な光の中、落石港から眼下の浜松漁港、そして昆布盛の集落へぐるっと続く崖、その下の湾から拡がる太平洋。霧は無く、空にも雲はほとんど無い。太平洋の海岸はやはり晴れだったのだ。落石まで意外に早く来れているし、ここはやはり晴れの恵茶人海岸を見ておくべきだったと、ますます後悔が募る。何しろ短い道東の夏、この辺りにはるばるやってきても、晴れるとは限らないのだ。

 今日の判断ミスは、思えば昨夜の睡眠不足、そしてそれは昨日朝の出発直後の判断ミスに端を発している。今後は毎日もうあまり疲れないように、そして判断を誤らないようにしないといけない。

昆布盛の岬 蛍が住んでいた落石診療所は実はこっちかも RICOH GR DIGITAL 2 GR5.9mm1:2.4

 厚床から交通量皆無だったが、落石から先道道142には急に車が目立ち始め、根室に近づくに連れその数は増えてきた。

温根沼登場 もう西和田も近い RICOH GR DIGITAL 2 GR5.9mm1:2.4 パノラマ合成

 昆布盛から先は牧草地なども現れ、温根沼のアップダウンを越えると民家が登場、根室郊外となる。

 西和田からは道道780で海岸際へ一気に下り、17:45、花咲港「民宿一福」到着。

上阿寒から花咲港へ 赤は本日の経路

 17時台に着けて良かった。宿の奥では普通にロシア語の歌謡曲みたいなのが掛かっていて、さすがは根室である。

 ところが夕食の時間になって食堂へ行くと、同宿のお客さんグループが急遽夕食を食べることになったとのことで、食べ尽くされたご飯を炊き直し中とのこと。おれの食事は後回しで良いのか。これなら真面目に恵茶人に向かうのだった。後悔しても後の祭り、「ごめんねえ」と笑って誤魔化す元気なおばちゃんに、仕方無いので「じゃ、なるべく早くお願いしますね」とは言うものの、心の中は「おれの恵茶人海岸を返せえ〜!!」なのだった。しかし、元気なおばちゃんはそんな抗議は一向に意に介さないだろう。

 

 結局、夕食にありつけたのは19時半。とはいえ待ちに待った夕食の、根室港獲れたての新さんまに、花咲ガニがとても美味しい。更に筋子の醤油漬けが、何かかつて食べことの無い豊かとしか言い様のない味なのだ。一昨年美味しかったキンキの味噌汁を楽しみにしていたが、キンキが市場に出ていなかったとのことで、代わりにアサリの味噌汁が出ていた。ちょっと格落ちだけどまあいいや、と思って一口すすると、これがまたものすごく旨い。もう大満足の夕食なのだった。

記 2008/9/23

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Last Update 2019/7/26
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