北海道Tour08 #5-1 2008/8/6 八千代→上阿寒

八千代→(道道216・農道)雄馬別→(農道)上美生
→(道道55)美生→(道道317他)芽室
(以下#5-2) →(道道54・農道)美蔓→(国道274)笹川
→(道道771)中士幌
(以下#5-3) →(国道241)足寄
(以下#5-4) →(国道241)阿寒湖畔→(国道240)上阿寒

230km

赤は本日の経路 濃い灰色は既済経路 赤は本日の経路 濃い灰色は既済経路
 

 4時半を過ぎるともう辺りは一気に明るくなるが、森の際に建つ八千代YHの山間の朝はとにかく爽やかだ。昨日にも増してきりっと涼しい早朝の空気、つい何日か前までの東京の暑さからは考えられないし思い出したくもない。この涼しさに慣れると東京じゃ生きていけないんだろうなあ、と思う。しかし、北海道に住むには秋〜冬〜春の寒さを耐えなければならない。
 さて、今日は前半5日間の山場、釧路湿原脇の下幌呂「宿房まきごや」までの長丁場である。2005年に泊まって以来のこの宿は、簡易宿所スタイルの「宿房」だが、とはいえパーテーションは区切られていて個室状態で、安眠には全く問題無い。何しろ豚肉料理がとても美味しく、再訪を狙っていた。十勝から釧路へはあまり経路の選択は無いが、今回は何とかして昼過ぎまでに本別へ出て、釧勝峠を経由、白糠から国道38を20kmぐらい我慢して釧路湿原に入り込めばいい、と考えていた。

八千代から上美生経由で芽室へ 赤は本日の経路

 5:50、八千代発。

 かっと鋭い朝日に照らされた牧草地、森、そして間近に迫る日高の山々。

朝の山間 RICOH GR DIGITAL 2 GR5.9mm1:2.4
土も黒々 RICOH GR DIGITAL 2 GR5.9mm1:2.4

 道道216の景色は、緑も青も土の色も濃く鮮やかな色で印象的だ。もともと開けた山際で景色が素晴らしいこの八千代牧場辺りだが、今回は特にいい。

朝日で緑が青々 RICOH GR DIGITAL 2 GR5.9mm1:2.4

 昨日に引き続きまたしょっちゅう足が止まる。やはり早朝と夕方は景色が映える、絶好のツーリング時間帯なのである。▼動画44秒

A地点からC経由でB地点へ 赤は本日の経路

 段丘から谷間を越える下りが2回。約100mの下りは、昨日の登り貯金のお陰だ。

 雄馬別から先は、十勝平野にグリッドを刻む水平垂直の最外周。

 イレギュラーな角度で交差してくる直行グリッド系統の道、防風林など、景色が変化に富んでいて、十勝最西端を結ぶ道でもいつも通るのが楽しみだ。

 なんとなく逆方向からはけっこう前に通ったことがあるような気がする景色が入れ替わり現れて段丘を下り、上美生の集落が現れた。交差点の周囲に民家が集まる景色は、確かに以前訪れた記憶がある。

 十勝北部の新得方向から来ると、もう結構来たと思う頃に現れるこの集落。今日出発地点の八千代自体、十勝南部の大樹からはかなり距離がある。改めて十勝は広い、と思った。

 上美生からは方向を変え、十勝平野の中央方面、芽室へ向かって道道55をひたすら下る。

上美生にて 朝の牧草地で撮影スポット発見 ちょっと道道から外れてニューサイ写真 Canon NewF-1 FD50mm1:1.2L SL E100G

 しばらく山裾に沿った下りが続くが、中美生の新嵐山を過ぎると、山裾からどんどん離れてもう辺りは十勝平野のまっただ中。

 美生の先は下る一方、下るに従い辺りは平地らしく、景色の変化が少なくなり、そして農家の数は増え、唐突に都市部の住宅地が登場。芽室の外れに着いたのだった。

 7:40、芽室着。下り基調とはいえ、ここまで補給休憩をしていない。ちょうど国道38とクランクで交差する箇所にセイコーマートを発見、これは立ち寄るしか無い。
 おにぎり、野菜サラダ、オレンジジュース、いろいろ補給しながらメールをチェックすると、なな何と帰りのキャンセル待ち飛行機がばっちり取れてしまっていた。早速確保作業でJALの予約センターに電話をかけているうち、あっと言う間に時間が過ぎてしまった。のみならず、もともと山裾から平地の真ん中に降りてきて暑かったのが、日差しがかっと照りつける時間帯に入って、暑くて仕方がない。気温は低いのに、太陽光線が熱くて仕方ないのだ。もともと十勝の夏は暑いのを改めて思い出した。標高が高い山裾の八千代が快適すぎたのだ。
 後で考えると、この時点で、いや、早朝の雄馬別辺りですでに選択を誤っていた。もう少し西の、十勝平野東側に出るのに手間の掛からない芽室〜音更辺りに出ておく必要があったのに、芽室は去年通っているし、涼しい景色の良さそうな道に完全に目が眩んでいたのだ。
 しかし、この時点ではまだ考え直す余地もあったはずだった。何故なら単に田舎道を東に向かい、音更辺りに出ていれば良かったのだから。

記 2008/9/22

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Last Update 2019/7/26
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