夕日の射し込む駅の待合室で、誰もいないのを良いことに自転車を解体。荷物をまとめてよっこらしょ、跨線橋を渡って砂利のホームへ向かう。どうせなら待合室の脇に列車が停まればいいのだが、落合駅はかつて狩勝峠の麓の駅、新線切り替えから40年経っても構内は広いのである。
旅の終わりの気分もあって、夕日の当たる駅が、何かと絵になって見える。この構内でD51がいっぱいうろうろしてたんだなあ、等と思いながら写真を撮ってうろついていると、若い運転士さんに話しかけられた。何と運転士さんはMTB乗りとのこと。こういのも乗客が少ないローカルの各停ならではである。
拡がる畑の中、眩しい木漏れ陽を抜け、そして時々トンネルを、普通列車はゆっくり進んでゆく。いや、ゆっくりではあるが、富良野まで1時間、滝川まで2時間。なかなか速いではないか。
ボックスシートでのんびり楽しく2時間、富良野での10分停車に念願の「圭子ちゃんの店」で持ち込み蕎麦なども入手できた。
日も暮れて薄暗くなった滝川には18:57到着。3分乗り換えのスーパーカムイはもうすっかり札幌の雰囲気いっぱい、大都会そのものなのであった。
記 2008/10/18