北海道Tour08 #5-3 2008/8/6 八千代→上阿寒

八千代→(道道216・農道)雄馬別→(農道)上美生
→(道道55)美生→(道道317他)芽室 (以上#5-1)
→(道道54・農道)美蔓→(国道274)笹川
→(道道771)中士幌
(以上#5-2)
→(国道241)足寄
(以下#5-4) →(国道241)阿寒湖畔→(国道240)上阿寒
230km

#5-2の広域農道西十勝線 のんびりした良い道 しかし実はのんびりしている場合ではなかった(笑) RICOH GR DIGITAL 2 GR5.9mm1:2.4 中士幌から上士幌経由で足寄へ 赤は本日の経路

 中士幌のセイコーマートで休憩をしていると、近くでお昼のサイレンが鳴った。鹿追での不安通り、確実にに時間オーバー進行でここまで来ている。このまま本別への丘越えへ向かうと、希望的観測入りで13時半。いや、休憩込みだと14時は覚悟する方がいい。釧勝峠を越えて上茶路15時半とすると、やはり下幌呂まきごや到着は20時半を越えるだろう。しかもこのシミュレーションの規準となっている前回の行程は、白糠・庶路間の国道38での強追い風が前提である。そんな都合の良い条件を前提にするわけにはいかない。
 一方、釧勝峠ではなく、足寄から阿寒湖畔へ抜け、阿寒へ下って2回丘越えで下幌呂に向かうという手が残っている。釧勝峠へ行きたかったので計画時はこの案を考えていなかったが、例えば国道241で足寄到着14時、阿寒湖畔17時、下る一方の阿寒18時半とすると、なんだか19時台に下幌呂に着けそうに思えた。足寄に向かう方が何か可能性があるのかもしれない。本別への分岐がある士幌でどうするか、最終的に決めないといけない。

 国道241で再び北上開始。走り出すとまあ許容範囲内の交通量で、粛々と我慢強く走るには逆に国道の埃っぽさ、取っつきの悪さが好都合だ。

 結局、12:25、士幌通過。本別へ向かいかけて、引き返してそのまま国道241を継続、足寄へ向かうことにした。何だか本別までかなり時間が掛かりそうに見えたのだ。この選択が合っていたかはわからないが、少なくともこの後、足寄で今日の下方修正はやりやすくなったと思う。

 上士幌から国道241はやや方向を変え、十勝平野東北部の平野の縁へ少しづつ登って行く。

 見渡す平地、丘陵や畑、防風林の風景が、何とも十勝らしい。少し交通量は多いのと、自転車走行エリアが狭く、国道でさえなかったら、と思う。

 十勝の縁に近づくに連れ、辺りの丘陵は目立ち始め、景色がダイナミックになりかけたところで突如森に突入。そのままやんわりピークを越えると、おもむろに道が下り始める。十勝の縁を遂に越えたのだ。

 足寄までの丘陵は、開けた十勝とは全く違う、谷間の森の道だ。しばらく森の中をそのまま標高差約100mの下りで、上から芽登の町を掠め、足寄湖へ。

 足寄湖からはちょっといやらしい登り返しもあり、ますます見込みより時間が掛かる。

 中士幌、上士幌、芽登から足寄へ完全に距離を見誤っていた。地図を見直せばなるほど、確かに一筋縄ではいかない距離だ。鹿追での判断ミスというより、朝の雄馬別で芽室に向かわなかった、いや、出発時にコースイメージを持たなかったのが原因だ。

 等と原因究明しても、今は何が変わるわけではない。明日からの行動に活かすより前に、今日はとにかく下幌呂へ着かなくては。後悔なんて後ですればいい。

 登り返し途中で去年泊まった「民宿 陵雲荘」出発時に眺めた牧草地が登場、そこから足寄町の200mの下りに突入。途中で見上げる「陵雲荘」を横目に、改めて長い下りを実感したのであった。

上士幌から芽登経由で足寄へ 赤は本日の経路  

 14:25、足寄着。さあ、阿寒湖畔まで約50km。登りの50kmだから、どう考えても3時間以上かかってしまう。おまけに下り基調で阿寒まで約30km以上、快調に下れて1時間強としても、今14時半だから阿寒到着で19時過ぎ。下幌呂着は間違いなく20時を越えるだろう。
 となると、下方修正できるものなら下方修正にすがりつきたい。まず思いついたのは、20年以上ぶりの訪問となる野中温泉YH。秘湖オンネトーへの途中、昔から桧造りの温泉が有名だ。風呂に入っていると、野兎が見えたのが印象に残っている。あと約40kmと距離は短いが、今晩の宿としては不足は無い。お盆前まだ1週間、まず満員は無いだろう。が、この時間のYH飛び込み予約、夕食をお願いできるかどうかが問題だ。
 果たして電話してみると、今日は女将さんが用事で町に出ていて、留守番のおばさんによれば、女将さんは予約は取りたくないと言っていたらしい。この足寄に野中温泉YHの女将さんがいるのだ。直接お願いすれば大丈夫かなとも思うが、あまりに非現実的である。まあそんなことを思いつくぐらい、焦っている自分に気が付いた。落ち着け。

 次にダメもとで、阿寒の公共施設「赤いベレー」に電話してみた。と、お盆中今まで予約できたことが無かったこの宿が、今日は何と空いているらしい。それどころか夕食もOK、なな何とオプションも可能らしい。ラッキーッ、OP付でいただきだぜ!と思ったが、「阿寒湖畔から40kmぐらいありますよ」とのこと。ちょっと不安だが、この際下り基調の勢いで行ってしまえ。
 とりあえず到着予定時刻19時半でお願いすることにした。もちろん「まきごや」はキャンセルさせていただいたが、優しいおばさんは夕食の食材を仕入れて下さっていたとのこと。次回は美味しい豚肉料理をいただけるようきっちり計画して、早めに宿に着くことを心に誓った。

記 2008/9/22

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Last Update 2019/7/26
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