札友内→(国道243)ウランコシ→(道道588)津別峠
→(林道上里線)津別峠展望台
(以上#10-1)
→(林道上里線)津別峠→(道道588)津別→(国道240)本岐
(以下#10-3)
→(道道494)チミケップ湖
(以上#10-4)
→(道道682)最上→(道道27)北見
→(国道39)端野→(道道308)川口橋→(道道7)福山
→(市道・国道238・442)浜佐呂間 149km
9:40、津別峠展望台発。上里林道を下ると、いつものようにさっき登りが厳しかった分下りも恐ろしく勢いが良い。それと、去年と決定的に違うのが、風が冷たいこと。でもこれがいつもの津別峠なのだ。
などと考えているうち、あっと言う間に津別峠手前を通過し、道道588に復帰。更に津別側へ下り続ける。
さっき登ってきた屈斜路湖側はつづら折れ主体の標高差約600m以上の登りだが、こちらの津別側は山肌を巻きながら大きな折り返し2回で標高差約400mを下ってゆく。
辺りの森は斜面が急なので木々が開けていて、近くの山々が見下ろせるが、下るにしたがい森は濃くなり、周囲も全く見えなくなっていった。
それにしても、最大8%だったあっちと違い、しばしば10%オーバーの斜度となるこちら側の坂は、下っていてもその厳しさを感じる。
あちらより標高差は少ないが、やはり手強い峠である。
最後は斜面から谷底へきりもみ急降下のように一気に下りきり、上里の分岐に到着。
津別までは20数km、一続きの谷に更に下りが続く。
下るとともにカラマツの森から開けた畑へ周囲が変わり、農家の軽トラが時々通るようにはなったが、津別まで基本的に大した分岐の無い1本道、農家以外の車がとても少なくのどかな道をてれてれ下るのが楽しい。
時間もあることだし、こういう道はあくせくしないでゆっくり下ろう。
途中で一昨年廃校になった上里小学校跡地に立ち寄ってみたが、建物や施設の一部はまだ残っていたものの、森に囲まれた小さな校庭にはビニールハウスが建てられ、かなり様変わりしていたのが少し寂しい。校庭に堂々と立っていたイタヤカエデなどの木々も、切り倒されてしまっていたようだった。もうしばらくここは訪れないかもしれない、と思った。
下りはとは言え流石に20数kmは長い。上里から美都へ、のどかな田舎道はその先もしばらく続いた。
周囲は穏やかなシルエットの低い山々にそう広くない谷間の農地、景色のどこにも根釧台地や屈斜路湖など道東の表情はもう全く無い。どこから見ても北見地方の片田舎である。
日差しはもうすっかり高く登り、照り返しも加わって道東では感じることの無かった暑さを感じる。しかし何と言っても身体に当たる風が涼しく、こちらでも去年のような熱中症の心配は無さそうだ。
谷の前方が開けて、見覚えのある製材工場の屋根が見え始ると、間もなく津別である。
11:10、津別着。津別峠展望台で蕎麦を食べてはいたが、津別を逃すと北見まで補給ポイントが無いので、町中のセイコーマートで補給することにする。いつもの訪問と同じことをやっているので当たり前なのだが、時間までいつもの訪問と同じく11時過ぎ。早めの昼食にはちょうど良い。
北見から網走は、フェーン現象で道内でも暑くて有名な地域である。春から夏など、どうかすると日本で一番気温が高かったという日も珍しくない。津別峠からここまでの道道588ですでに暑さを感じてはいたが、津別の町中ではやはり肌にちりちり刺激を感じるほど日差しが強まっている。しかし、それでも去年より明らかに気温が低く、この先も水さえ切らさなければ熱中症までは心配無いだろう。
津別から本岐まで国道240で8km。真上から照りつける日差しで辺りの畑も森も鮮やかな原色の世界になっている。交通量が多いのはやや興ざめだ。まあ所詮はつなぎの道。この道で本岐の先へ進むと阿寒湖、阿寒、そして釧路へ向かう、5日前に通った道となるのだなどと思いつつ、黙って粛々と進むだけである。
記 2008/10/5
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