北海道Tour08 #7-2 2008/8/8 花咲港→海岸町

花咲港→(道道310)根室→(道道35)納沙布岬 (以上#7-1)
→(道道35)根室→(国道44)厚床
(以下#7-3) →(国道243)奥行臼→(国道244)標津
(以下#7-4) →(国道244)伊茶仁→(国道335)羅臼
→(道道87)海岸町
 202km

静かな緑の道 根室半島北岸の道道35 RICOH GR DIGITAL 2 GR5.9mm1:2.4 花咲港から納沙布岬経由で根室へ 赤は本日の経路

 納沙布岬からの帰りは、北岸に足を進める。

 前回での訪問時は、さっき通ってきた南岸より、北岸の方が緑と海の景色に少ない交通量で圧倒的に印象が良かった。「民宿 一福」のおばさんにも北岸を勧められた。

 しかし、これだけ久しぶりの訪問だと、とりあえず一周しておくしかないのである。

 記憶通りに北岸は牧草地や森の中の道だ。牧場では牛の他に馬が多い。同じ馬でも新冠でよく見られたサラブレッドとはシルエットが根本的に違い、こちらは全体的にずんぐりがっちり、足首が太い道産子である。もちろん牛もいる。▼動画39秒

 時々温根元、トーサムポロ、オンネップと小さな漁港が現れ、景色の変化もある。

 根室半島は先端からしばらく上面が平らなようで、緑の草原の拡がりは開放的だし、また海上には国後島が真右に見える位置関係なのが凄い。

海上にうっすら国後島 RICOH GR DIGITAL 2 GR5.9mm1:2.4

 それだけ根室半島が海上に突き出しているのを思い出させてくれる。

 気が付くと曇りだったのが、次第に空には雲より青空が増え始めていた。

 陸地側の丘が高くなり、辺りの低木林が再び牧草地に、そして道の脇に民家が現れ始めるともう根室である。

 地図を見るとこちらの方が南岸より距離も全然短いのだ。こういうところも宿のおばさん推薦の理由だろう。

 8:20、根室着。一周約50km、先端で少し休んで3時間弱。まあなかなか順調だ。ここはひとつ、落ち着いて町中のセイコーマートで朝食休憩としよう。

根室から厚床経由で標津方面へ 赤は本日の経路

 今日はこの先もう大した登りは無い。無理しなくても、あまりうだうだせずに落ち着いて行程をこなせば、何の問題も無く羅臼の宿には着けるだろう。ただ、ここから厚床までどこを通るかは問題だ。昨日も通った落石から初田牛経由の道道142だと、3時間は見ておきたい。つまり厚床着がお昼前、いや、お昼過ぎかもしれない。その先標津経由で羅臼まで100kmは越える。普段ならこれで楽勝だが、今日は何だかできるものなら少しでも楽をしたい。ここは国道44でショートカットしよう。交通量は多いが、うまい具合に1990年以来という大義名分がある。

 等と考えつつ、けっこう根室での補給休憩で時間を食ってしまい、根室発は9:00。もうすっかり晴れた根室の町中はやや車多めで、自動車通勤の人が目立つ。思えば休みじゃない普通の人はそういう時間帯だよな。仕事先の話などしながら通り過ぎる半袖ワイシャツの方を横目に、何と無く居心地の悪いような気がする信号待ちなのだった。

 海岸沿いの国道にありがちな漁村と台地のアップダウンが、穂香、幌茂尻と何回かあったかと思うと、もう温根沼大橋だ。

 地図を見ると、位置的にはもう落石と別当賀の間ぐらいだ。ええっ、と思うぐらいの早さだが、それもそのはず、地図で根室・厚床のルートを見ると、道道142が4角形の3辺、こちらは四角形の残り1辺なのだ。

 右側の景色も、早くもオホーツク海と国後島から、一応内陸の春国岱、風蓮湖となる。

 一方、陸地の景色は牧草地から鬱蒼と茂るトドマツ、エゾマツの針葉樹森となった。水面と遠くの陸地が見えるのにはあまり変わりは無いとも言えるが、見晴らしの少ない軽いアップダウンに針葉樹林、水面の景色は、何か日本離れしていて交通量も少なく、なかなか悪くない。かつて道道142を知る前は、根室往復は全部こっちの国道経由で景色にも満足していたのだ。

 川口で再び根釧台地の端に戻ってくると、周囲は牧草地に。

 一面見渡す緑の牧草地の丘の上だけを大味な線形で辿る国道は、厚床まですぐだと思っていると、ここが意外に距離がある。

 辺りが牧草地のためか、酪農用の大型トレーラーが増え、その通過が恐ろしい。風向きは変わってやや横風、景色があまり変わらないのもあり、黙々と厚床を目指す。

 廃止後そろそろ20年、未だに残る標津線のオーバークロスを越え、10:35、厚床到着。昨日休憩したセイコーマートでまた休憩、毎日同じ店で休憩するのは何だか不思議だ。道道142ならお昼到着になってしまう予定が、さすがは根室から35km、なかなか良いペースである。

 等と油断しているとすぐ時間が経ってしまい、厚床発は11:10。油断と言うより、やはりどうしようもなく疲れている。もう今日はペースなど上げず脇目も振らず、できる限り低地をひたすらてれてれ行こう。

記 2008/9/28

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Last Update 2019/7/26
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