コロナ運休となってしまった2021年の後、2年ぶりとなってしまった2022年の北海道Tourです。
北海道自転車ツーリングは1988年以降33年連続で毎年欠かさず、北海道旅行自体は1983年以来38年連続で出かけていたので、私にとってコロナ禍は少なくともその前に立ちはだかった大きな出来事だったな、と改めて思わされています。
2年間のブランクで、必ずしもコロナに関係するものではない事柄を含め、自分も旅先の風景も変わったと感じさせられたことは少なくなかったように思います。
いつもお世話になる宿では、マスク着用などをはじめとした日常の対策などなど、宿によっては自転車部屋置が浸透していたり、途中の宿が閉まっていたり。道端の施設等も新しく建てられていたり、またJR北海道ではローカル気動車にデクモが増えていたり、根室本線の区間廃止が決まってしまっていたり。「ゆく川の流れは絶えずして、しかも、もとの水にあらず」を実感させられました。
2年振りの北海道ツーリングとしては、出発前に自分ではあまり変化は感じていませんでしたが、走っているといつもより地形図を眺めていないことに途中から気づき始めました。久しぶりの景色をじっくり眺めていたような気がします。その結果、例年のワンパターンコースが改めて新鮮に感じられていたと思います。他人事の様に言ってますが、自分でも意外な程でした。
旅程最大のトピックは、何と言っても晴れの津別峠・チミケップ湖・ベベルイ基線・道北縦貫道道・エサヌカ線。曇っちゃあいましたが、根釧台地202kmコースに豊富町育成牧場を無事走ることができたのも、楽しく嬉しいことでした。
根釧台地とか北落合とか豊富育成牧場とか宗谷丘陵が晴れだと完璧だったんですが、いやいやいやいやそれは調子乗りすぎの高望みというもの。因みに気象神社、2023年も初詣で参拝済みです。
機材については大きく変わってはいません。ただ広々とした風景の中で空が晴れだったためか、行く先行く先でD FA15-30mmが大活躍しました。つい使ってしまうという行動には、従来からの信頼感が裏付けとしてあり、さすがはK-1用として一番最初に買ったレンズだと再認識させられました。
この他、メイン機GR3は地味に2台体制化していて、本務機はStreetEditionとなっています。
全体として「またこんな旅ができるようになったんだ」という大きな充実感がとても嬉しかった、11日間のツーリングでした。
記 2023/4/25