北海道Tour22#6
2022/8/15(月) かなやま湖→大村-4

かなやま湖→北落合 (以上#6-1)
→幾寅 (以上#6-2)
→麓郷
(以上#6-3)
→上富良野
(以下#6-5) →大村
110km

A地点からC経由でB地点へ 赤は本日の経路
PENTAX K-1 MarkII HD PENTAX-D FA★50mm1:1.4 SDM AW

 12:30、麓郷発。麓郷木材を眺めて通過し、GPS画面を眺めて気が付いた。今日は布礼別まで短いながらも裏道経由コースを組んでいるんだった。

 布礼別では、毎回眺めていたB&B布礼別がもう営業していない様子である。麓郷には1990年泊まったことはあるものの、布礼別に泊まったことは無い。私の夏の行程だと、どうしても美瑛か幾寅辺りの宿じゃないとコース分割上使いにくいし、B&B(宿泊と朝食のみの宿)のため夕食をどうするかは問題ではあったものの、一度泊まってみたかった宿だった。

 布礼別の次はいよいよベベルイ基線だ。布礼別から前富良野岳の裾野をベベルイ基線まで75m程直登、その後ベベルイ基線が本幸まで緩い登りとなり、本幸までは100mの登りとなる。

 RICOH GRV GR18.3mm1:2.8
 

 この暑いのに、布礼別を出ると広々とした畑に続く道に木陰は全く無い。自分で選んだコースだから仕方無い、と思っていたら、途中の畑で写真を撮っている間に、空に流れ続ける雲の量が次第に増え、強い陽差しが雲で翳り始めていることに気が付いた。陽差しが翳り始めたお陰もあり、直登区間はえっちらおっちらではあるものの比較的楽しく登ることができた。しかしこの雲、暑さ的には大変有り難いものの、風景的にはやや残念だ。ベベルイ基線を進んだ本幸では、曇ってしまうかもしれない。

 RICOH GRV GR18.3mm1:2.8
  A地点からC経由でB地点へ 赤は本日の経路

 それはそうと、畑の中道に脚を停めていると、ベベルイ基線から降りてくる妙に車が多いことに気が付いた。この車の少なかった道で、2台連なってやって来るなんて、過去にはあり得なかったことだ。しかも1回や2回じゃなく、間隔を置きながらほぼ定常的に車がやって来るのである。おそらく途中のどこかかこの道自体が、どこかで紹介されたのかもしれない。

 以前、ベベルイ基線には高いカラマツに囲まれた道だという印象があった。しかし近年、区画毎にカラマツの伐採が進み、道の両側が高いカラマツに囲まれるような区間はむしろ短くなっている。

 伐採が済んだ区画には、幼木が植えられている所もある。この木が又森になる頃には、私は北海道に来ることはできなくなっているのかもしれない、等と思う。

 RICOH GRV GR18.3mm1:2.8

 歳のせいか2年振りの北海道のせいか、やや長期的な視野に立ち感傷的な気分になることが多い、今回の北海道Tourである。

 RICOH GRV GR18.3mm1:2.8
 

 最高地点を越えると、私的名所の本幸だ。動いていた雲が濃くなったり薄くなったりして次第に空全体を覆いつつあり、薄くなってゆく最後の陽差しに最後に間に合ったところだった。

 RICOH GRV GR18.3mm1:2.8
   RICOH GRV GR18.3mm1:2.8

 見たかった風景は、4年振り。木々が少しづつ大きくなって、多分それ以外にもまるっきり写真と同じじゃない。その少し違う風景にこの場所でまた会えることは、とても嬉しく有り難い。いつも自転車を立てかけて停める路端の赤白標識ポールは、今回は垂直な状態で出迎えてくれた。しかしやはりというか、根元にはばきっと曲がってまた真っ直ぐに直した痕跡が見られた。次曲がったら、また立て直すのかもしれない。

 

 4年振りの写真を一通り撮って、次はそろそろ何か食べたくなっている。お昼なので。携帯食のパンで済まそうと思えば、十分に可能な量のパンは持ってはいる。一方この場所にも、以前から十勝岳裾側の畑にジンギスカン店がある。というより以前から目を付けていたし、今日はここに行こうかとも思っていた。もっと言えば、到着見込み時刻やその後の行程も含め、行くしかないという位に都合の良いけるという気はする。
 しかし、ジンギスカン店には車が結構頻繁に出たり入ったりしている。かれこれ20年以上前だったか、帯広市郊外のジンギスカン白樺でお昼に1時間待たされたことを、私は未だに憶えている。今日もこのくっそ暑い中、店内であまり腹を減らして待ちたくない。それにくっそ暑くて、ジンギスカンの鉄鍋を想像するとげんなりしてきた。何もジンギスカンならここで焦って食べ急ぐことも無いのだ。明日ファームイントントで、最高のジンギスカンを食べることができる。
 上富良野に降りれば何か飲食店ぐらいあるだろう、と思ってぐぐってみると、果たしてラーメン・定食の食べられそうな何でも屋があった。今の気分としてはこちらである。

 RICOH GRV GR18.3mm1:2.8

 というわけで、本幸を後に東中へ下り始める。

 RICOH GRV GR18.3mm1:2.8

 しかし本幸にいる間に、空には更に雲が出てきていた。もはや陽差しはすっかり隠れてしまい辺りは薄暗く、風も吹き始めている。空気中に水滴が舞い始めてもおかしくなさそうな雰囲気すら漂っている。

 RICOH GRV GR18.3mm1:2.8

 少しは気温が下がったのだけが有り難い。

 

 13:50、上富良野着。インターネットで食堂を捜して2軒目、町外れの何でも屋へ。
 店内に冷房は効いていなかったものの、大変有り難く醤油チャーシューメンを頂いた。腹が減っているという以上に大変美味しく、やはり上富良野に降りてきて良かったと思った。北海道の地方の町で、ラーメン屋が意外という以上に美味しいことはよくあるような気がする。美瑛に昔そういうお店があったし、最近(と言っても2016年)鶴居の奥の布伏内でとても美味しいラーメン屋に驚かされている。

 扇風機に当たってはいたものの、やはりラーメンを食べると汗だくになった。美味しくラーメンを食べ終えて店の外に出ると、雲はますます低く降りてきていて空はもはや暗くなっていた。天気予報はこの後も日中は曇りではあるものの、現実はいつ雨が降り始めても不思議は無い。明日は終日雨、それもかなりしっかりと本降りのようだ。もしかすると、明日の雨が早まっているのかもしれない。北海道の中でも暑い地方であるこの辺り、天気関係で何が起こっても不思議ではない。

記 2023/1/29

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Last Update 2023/4/15
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