北海道Tour22#3
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仁田の分岐から仁田農免農道へ。
仁田の集落へは下りが続く。牧草地から山裾の森へ直滑降、飛び込んでいくような感覚の道だ。もともと曇りでも開放感抜群なのが、晴れているとこの道は更に素晴らしい。今日ほど仁田で晴れているのは初めてかもしれない。特に近年、晴れの日でも開陽から根釧台地へ寄り道している間に雲が出てきて、ここまで来ると曇り始めていることが多いように思う。
牧場が数軒並ぶ集落、畑から森、そしてまた畑へ。今日はそれにしても暑い。とにかく暑い。途中のちょっとした木陰がとにかく有り難い。
距離が結構あるのに、弟子屈まで100mも下らないんだよな、と思っていると、確かに下りだと思って通っていた区間の大部分が、下っているのか何なのかわからないぐらいのかなり緩い下りであり、あまり実際に下っていないことがよく理解できた。いつも下りで通っているせいで、あまり下り量を意識していないのかもしれない 。
最後は段丘部の森から、放り出されるように国道243へ。
14:30、弟子屈着。
セイコーマートで何か喰ってくか、と思っていると、下った交差点の向こう側に蕎麦屋「福住」が見えた。福住はロードサイドのチェーン店、時々国道や道道で見かけている。しかしどこに福住があるということを憶えているほど存在している訳じゃなく、蕎麦を食べたいなどと思って都合良く道沿いに福住があるとか無いとか、そういう頻度で店を見かける訳でもない。店を見かけても、そういう時間じゃなかったり時間が無かったり、毎回その程度の出会いでしかない(でもよく考えたら、数年前中標津で1度寄っているかもしれない)。目の前に福住があり腹が減っていて時間もある今がチャンスだ。
店に自転車を立てかけ、汗だくで店内へ。店内には冷房は無く、何とか辛うじて扇風機は動いていた。それでも今のところは直射日光を避けられるのと、冷たい氷入りのお茶が嬉しく有り難い。蕎麦はもちろん天ざるである。
15:06、いつものセイコーマートへ。毎年お会いする店員さんに、今年もお会いできた。今年もというより去年は北海道に来れなかったので、2年振りの再会だった。
店の前でアイスを食べたり缶コーヒーを飲んでいると、雲一つ無くなった空から、真上ではなく斜め上、というより正面に近い感覚の角度で直射日光が照りつけていて、熱い。どうしようか、これちょっとおかしいんじゃないかと思うぐらい熱い。熱いというより鋭く刺されるような厳しい光である。あまりうだうだせず、食べるものを食べたらすぐ出発することにした。
厳しい陽差しは美羅尾から摩周湖外輪山の裾でも続いていた。空は晴れ渡り、札友内の国道243との合流点辺りで大変眺めが良い。弟子屈の市街が曇りでもこの辺で晴れる傾向はあるが、今日は特に陽差しが強く手前の牧草地、摩周湖の外輪山裾の眺めが鮮やかだ。
15:40、鱒や着。お風呂に入れていただいて汗を流し一息付き、やっとこちらの世界に戻って来れたような気がした。晴れた後は暑かった1日だった。
明日の天気予報は行程の全域で晴れか曇り。午前中、弟子屈は晴れるらしいので久々に津別峠で晴れるかもしれない。これはかなり嬉しい。一方、お昼から午後津別町と北見市は曇り、それ以外は薄曇り〜晴れ。最高気温は12時で25℃。15時で27℃なようだが、これならチミケップ湖訪問パートで暑くならずに大変都合がいい。欲を言えばチミケップ湖でだけ晴れてくれれば良いのだが、それはあまりに都合良過ぎというものだろう。
問題は明後日だ。確実に雨が降りそうなのだ。発生したばかりの台風8号のせいで明日本州が大荒れになり、そしてそれが明後日北海道にやって来るのだ。勝山から芽登への道道55は久しぶりで楽しみだったし、いろいろと仕込みのあるコースでもあったのだが、もう有り難く休息日として楽しんでしまうという選択しか無いだろうな。
既に、中止となった場合の輪行パターンは毎日準備してある。明後日の場合、勝山から南富良野への輪行は難度が高いと思っていた。どう行くのかわからなかったからだ。置戸から十勝へ向かう池北線は廃止されて久しいし、十勝から南富良野へは根室本線が運休になってからやはり数年経っている。旭川経由だと、早朝出発で何とか時間の辻褄が合えばいいなと思っていたら、NAVITIME検索ではあっさり池北線代行バスで置戸から池田、その次は根室本線で新得からは代行バスが出てきて驚かされたのであった。
記 2022/11/12
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