札友内→ウランコシ
(以下#4-2)
→津別峠展望台
(以下#4-3)
→津別
(以下#4-4)
→チミケップ湖
(以下#4-5)
→チミケップ湖キャンプ場
(以下#4-6)
→訓子府
(以下#4-7)
→常元
133km
4時。もう朝か、と思いながら起床。起きると身体も気持ちもしゃきっとするのは大変良い傾向だ。
裏手の森で葉っぱに水滴のような音がしている。しかしそれが雨な訳が無いと思っていた。天気予報は曇りか晴れ、終日降水量0mmのみならず降水確率0%。すっかり津別峠に向かう気になれている。
しかし、天気が悪い場合は不可抗力とし、今日の行程が津別峠経由じゃなくて美幌峠経由になるのは仕方無い、という気もしている。過去にそういうことはあった。もっと言えば、走らずに列車で輪行という選択肢もある。その場合も弟子屈に6時過ぎに着いて輪行を始める必要はある。どれも現地次第の定めとして悪あがきせず受け入れるべきだが、どの選択肢も出発する必要はある。などと思いながら出発に向け黙々着々と準備を進め、5時に屋外に出ることができた。順調だ。
果たして宿の外は全く雨が降っていない。水滴の音は相変わらず続いている。それは森の葉っぱに着いた夜露が落ちる音のようだった。何の音でもいい、雨が降っていなくて熊が出なければ。全く問題無く、津別峠確定だ。
自転車に荷物を積み、身体に日焼け止めを塗ったくり、更にムシペールを速攻で塗らねば。釧路川岸の森の中だけあり、油断すると蚊に刺されるのだ。速攻でムシペールを塗ったつもりが、脛辺りが痒いということは、早くもやられてしまったようだった。
5:25、鱒や発。
札友内の牧草地には、視界100mぐらいのけっこうな濃霧が漂っている。景色は全く見えない。牧草地のはずだったのが、いつの間にか釧路川沿いの森に入っているようだった。
この辺り、何故か調子が乗って以前30km/hぐらいで常に走れたような気がする。今のところ25km/hぐらいで推移しているので、以前よりペースが落ちているのだろう。歳だなとは思うが、でも歳なのも意外に悪くないというのは本当の話だ。それに歳は不可抗力で誰にもやって来る。
屈斜路の湖岸縁を乗りこえ、屈斜路湖湖岸区間へ。
霧が濃く景色の雰囲気はややどんより気味だし、そもそも道の行く手からして遠くまで見えない。にも拘わらず独特ののんびりした雰囲気が、国道243の路上空間には感じられる。早朝で車がいないからというだけじゃない。国道としては落ち着ける良い道だと思う。
しかし、美幌峠の国道243より津別峠・上里の道道588の方が、やはり圧倒的に静かで私的には好ましいとも思う。すみません気が多くて。いつか罰が当たるね。
6:10、ウランコシ着。
道道588分岐に近づくと、車がどどっと数台降りてきた。驚いた。この早朝に、あの静かな国道545から車が続けて数台も。過去の訪問ではあり得ないことだ。でも理由は想像できる。おそらく、近年有名になっている津別峠展望台の雲海を見に来たのだろう。あれだけ車が続けて降りてきたら、森の熊は奥に引っ込んでくれるかもしれない。そういう点では有り難く心強い存在だ。
記 2022/11/26
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