北海道Tour22#6
|
|
10:25、幾寅発、国道38を三の山峠へ。
暑い。幾寅から三の山峠まで、登りは115m。いつもの西達布側からだと170mなので、だいぶ登り量が少なく感じられる。そもそも行程全体で、美瑛スタートに比べて南富良野スタートだと登り区間と登り総量が少ないのだ。しかしそれでも暑いものは暑い。汗をだらだらにかいて、峠近く2・3箇所のカーブがまだ峠じゃないのが大変じれったい。
峠付近の樹海の眺めは、記憶にある状態よりだいぶ木が育って視界が狭くなってきたように思う。或いはこれが前回訪問からの4年のブランクというものかもしれない。
などと思いつつだだっと一気に下って森の中から開けた谷間へ。
谷間は開けているが、まだ道は西達布へ下り続ける。盆地の谷間は陽差しを遮るものが無い。もう路上の照り返し熱風が暑い暑い。
11:05、西達布しらはぎ着。東山へ向かう農道に曲がったところ、かつて泊まったことがある宿の看板が掛かっていない。荒れているという雰囲気は無いものの、或いは宿を閉めているのかもしれない。
などという感傷とは裏腹に、西達布は私的に絶景一歩手前ぐらいの風景が連続する里である。国道38から少し登ると、道の両側に緩やかに波打つ起伏のある丘が拡がり始める。
畑が丘を彩り、立木と農家がその中で風景のアクセントになっている。更に周囲の山が、適度な大きさの背景になっているのだ。
しかし今日は暑くてふらふらになりそうだ。いや、折角西達布まで来れているのだ。今日は道を急ぐ必要は無いのだ。のんびり行こう、ゆっくりでいいよゆっくり、と念仏のように唱えながら丘を登って下って、記憶通りの順番に現れる風景を眺めてゆく。
いつも立ち寄る東山の自販機には、寄らずに進む。まだ水は十分にあるし、暑い代わりに風景に脚を停める言い訳には事欠かないのだ。
一旦平沢の丘へ登ってから集落へ下り、その後は麓郷との間の丘越えへ。
ここも平沢からだと麓郷からより登りがずいぶん少なく、道の角度によって路上の木陰に避難しつつ登れたりして、今日は大変助かる。
多少雲は出てきているものの、盆地の麓郷もやはりかなり暑い。12:15、麓郷着。
麓郷の交差点は「北の国から」に出てきたせいで、立ち寄る必要があるような気に毎回させられる。とはいえ北海道山間の鉄道に全く縁が無い場所にしては、農協があって飲食店や食料品店がいくつかある比較的大きい町であり、セイコーマートが無いこと以外の立ち寄りネタに不足は無いことも確かだ。
などと思いつついつも立ち寄る交差点の藤崎商店へ。以前、ここで比較的安く旅先から送りやすいジャガイモやアスパラを母に送ったことがあった。今回は満を持してメロンを送ることにした。お店にその旨お願いすると、冷蔵庫から試食用タッパーが出てきて4種類から選んでくれとのこと。どれも濃厚な味で悩ましかったものの、一番メロンぽい(と思った)味のを選んだ。美味しかったのみならず、その後1時間以上メロンの香りのげっぷが出てきたのには驚いた。こんなに香りが濃いとは。さすが富良野メロンである。
記 2023/1/29
#6-4へ進む #6-2へ戻る 北海道Tour22 indexへ 北海道Tour indexへ 自転車ツーリングの記録へ Topへ