北海道Tour22#6
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14:20、上富良野発。
風雲急を告げるような気象条件の下、最短コースを意図し富良野線沿いのダート含みの道へ向かう。
しかし最短コースを意図しても、終盤の美馬牛周辺では無駄な丘越え谷越えと屈曲が多めである。わかってはいることではあるし美瑛の丘陵では当たり前で毎度の事でもある。
ただ、今にしてみれば西側谷間のやや地味な、しかし坂は少ない道に向かっても良かったかもしれないとは思う。
そしてどうせ無駄に登って下ってが多いのなら、新栄の丘には立ち寄ってしまうのである。例え十勝岳の裾野が丸ごと雲で隠れていることがわかりきっていても。
憩から美瑛市街に降り、再び西側の丘に登り返して、15:50、大村「ポテトの丘」到着。
前回2019年に泊まって以来のこの宿、ここ10年ほど美瑛での私の定宿だ。以前はYHとして営業していて、ここ3年ぐらいはYHではなくドミトリー形式のペンションということになっていたのだが、2020年以降は「コロナ禍のため」として宿として営業していなかった。今年からコテージでの宿泊が営業再開となったのを、インターネット発表前に大変運良くたまたま知ることができ、急いで予約させていただいたのだ。
今回は今晩と5日後の夜に宿泊をお願いしている。近年の私にとって、北海道Tourの最後に便利で落ち着ける旭川空港から帰れること、その前の晩を美瑛の静かな畑で過ごせることは大変重要な要素になっている。このため、2年振りにやっと来れた北海道Tourで再びこの宿に泊まれることは大変有り難く嬉しいことである。
本棟とオーナーさんが以前と全くお変わりないのも、大変嬉しいことだ。今回泊まる部屋は、というより建物は、コロナ渦中に滞在施設として使っていたコテージとのこと。見かけ上は完全に普通の2階建てプレハブ長屋であり、自転車ツーリストの宿としてかなり豪華である。1階は食堂とキッチンと風呂、2階が寝室。一昨日と昨日に引き続き自転車は部屋置きで、明日の移動に備えた自転車輪行解体は部屋内での作業となった。これはもう立派に今年の芸風である。各宿で事情は異なれど、2年間のコロナ禍を経た道内各宿の現状を反映した出来事、と言えるのかもしれない。少なくとも、ここ2年間宿として営業していなかったここポテトの丘は、コロナ禍の影響をもろに受けていたことは間違いない。
夕食はポテトの丘敷地内のブランルージュへ。この店、2019年の訪問時に食事がとても美味しかった、再訪が楽しみだったお店だ。YH時代から美味しい夕食を楽しみにポテトの丘YHに泊まっていた私にとって、ポテトの丘YHのコックさんが開かれているお店で食事を頂けた、とても懐かしく美味しく嬉しい美瑛宿泊なのだった。
天気予報で明日はかなりしっかりした雨だということはわかっていたので、美瑛ハイヤーに電話して明日9時と21日7時の予約をお願いしておいた。食後に再び天気予報を見ると、明日の天気予報が悪化していた。北海道全域で終日雨、しかも降水量は行程予定全域で終日4mm/h。朝の美瑛も2〜3mm/hの雨だ。これなら駅まで自転車に乗りたくない。タクシーを予約しておいて本当に良かった。
記 2023/1/29
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