北海道Tour22#8
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14:40、知駒峠通過。
さあ次は下りの利尻富士だ。と思っていたら、これだけ空気が澄んでいたら間違いなく会えると思っていた利尻富士は、今回はそちら方面の海上だけがかなり霞んでいたようで、全く見えなかったのは意外だった。
しかし手前の内陸部や真西側の海上は、基本的に晴れまくっている。オホーツク海を初めてこの道で眺めた満足とともに、真っ青な空の下明るい風景の中ををゆっくり落ちついて降りてゆく。中頓別であんなに知駒峠に脚を向けるかどうか迷っていたのに、蓋を開けてみれば嘘みたいに素晴らしい訪問となり、大変気分が良い。
下りの途中では、またもや驚くべきものを発見した。路上にのっしのっし歩いている昆虫が、何とカブトムシの♀だった。もともと道内にいなかったカブトムシは、美瑛辺りではもう珍しくもなくなっていて、普通に死骸が路上に落ちていたりする。しかしこんな道北の北にもカブトムシがいることは知らなかった。
道道785は均等な緩めの斜度で長い間斜面を下り続けた後、突如ほぼ真っ平らな開けた平地に放り出されるように着陸した。
15:10、中問寒八線通過。
問寒別までは約10km、前回も通った谷間北裾の農道は、牧草地と畑の中に続く、静かで落ち着いた良い道だ。
向こうの山裾に点在する牧場を眺めていると、前回同様もう陽差しがすっかり赤い時間になりつつあることに気が付いた。
あとは中川までもうずっと静かな道だ。ほぼ平地を20km。いやもうちょっとあるな。30kmは無いだろう。などともうすっかり気を抜いてゆっくりのんびり、脚を停め停め問寒別へ。
この谷間を向こう側の道で初めて通った2008年、泡を食って問寒別まで脚を回して20分だったことを思いながら、もうあんな走りはできないだろうな、等と思う。
しかしこんな平地でも、道端茂みの際には、かなり大きな熊の糞が落ちているのであった。さすが道北、平地でも気を抜けないね。
記 2023/2/15
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