北海道Tour22#9
2022/8/18(木) 中川→浜鬼志別-2

中川→雄信内 (以上#9-1)
→本流
(以下#9-3) →沼川
(以下#9-4) →浜鬼志別
  111km

A地点からC経由でB地点へ 赤は本日の経路
ニューサイ写真 RICOH GRV GR18.3mm1:2.8

 雄信内で再び宗谷本線沿いの道道256へ。

 路上空間が一気に静かに人なつこく変わり、再び道北平地の風景の中に戻れたような気分でサロベツ原野の東側山裾を北上してゆく。

 この頃になると、空はすっかり灰色の曇りに変わっていた。しかし雲は高い。晴れよりは薄暗いものの、気温は寒くなく、むしろ曇りとしては暑い方かもしれない。当面雨の心配は全く無いだろうと思えた。

 周囲の風景は広々と伸びやかである。しかし、特に何かとんがったものも無い。まだ時間は早い。今日の宿は鬼志別、行程には厳しいところなどは何も無く、焦る必要も無い。淡々と進んで、その時その時でできることをやればいいのだ。

 などと思っていると、南幌延を過ぎた辺りで、サロベツ原野北西の向こうに利尻富士が見えることに気が付いた。それも意外な大きさで、かなりくっきり見えるのだ。昨日は知駒峠のような高い場所でも、海上の霞で全然見えなかったのに。それに過去、この辺で利尻富士を意識したことは無い。こちらは曇りでも、あちらの海上方面の上空はかなり空気が澄んでいるのだろう。

PENTAX K-1 MarkII HD PENTAX-D FA70-210mm1:4.0ED SDM WR

 そう言えばいつだったか、豊富から抜海でゲリラ豪雨含みの変な天気だったのが、抜海から眺めた日本海上ではかなり晴れていることがあった。オホーツク海側でも道東の太平洋側でも、陸地と海上の天気が違うことはごく普通だ。天気予報では一見天気が安定しているように見えるが、やはり毎日天気は変わってゆくのだろう。

PENTAX K-1 MarkII HD PENTAX-D FA70-210mm1:4.0ED SDM WR
  A地点からC経由でB地点へ 赤は本日の経路

 8:05、幌延着。道道256沿いのセイコーマートへ。町外れではあるものの、ツーリスト的には町よりこちらの方が何かとツーリング中的な食糧を買いやすく、行程上幌延での経由地点として立寄りやすい。そのため、私にとってはここが幌延となっている。
 セイコーマートの軒下に座り、パンやら何やら食べたり飲んだりしながら思う。今セイコーマートの軒下で眺めている風景の建物も雰囲気も、時々眺める過去訪問時の写真の通りではある。あの時は暑かったな、等と思い出す。今日もそこそこ暑いんだが、空が雲に覆われていてやや薄暗い。晴れの日の画像より明るさ、鮮やかさはいろいろと地味だ。天気が違っていても、見慣れた画像の風景が目の前にあることは、それだけで何だか嬉しい。
 まだ8時。今日の夕方浜鬼志別の宿に辿り着くためには、必ずどこかを経由して北上する必要がある。ならば今曇ってはいても、予定コースの通りこのまま豊富町大規模草地育成牧場へ行ってみよう。折角今近くに来てるんだから。天気に何か新たな展開があれば御の字だし、曇りでも雨じゃなければ行くべき展望ポイントだ。

 8:25、幌延発。
 道北ではこの時期もう2学期が始まっている。登校中の小学生や緑のおばさんを眺めて町中を通過、道道121で北側丘陵への登りへ。

 町外れから急に始まる登りはしんどい印象はあるものの、実はせいぜい70mちょっと。登り始めてしまえばあっという間にピークを越えて北進へ、道北内陸部の丘陵に突入だ。大したことは無いのだが、大したボリュームじゃなくて峠でもないのに平地じゃない、という捉え所の無さがここの一番厄介な点かもしれない。

 北進ではゆめ地創館の敷地の前を通過してゆく。以前ここに計画されていたのは、放射性廃棄物埋め立て施設だった。北海道Tourの行程初日、当時の愛車片倉シルクのリアエンドが折れ、自転車を押してとぼとぼ歩いたのは1997年。既にここに埋め立て施設が計画されていたのは知っていた。それが計画変更になったことはその時は知らなかった。そして、そういう施設を見た記憶が全く無い。フレームが折れたショックが大きかったのかもしれない。それっぽい施設を意識し始めたのは比較的近年のことだと思う。

 等ということを考えるのは、近年この道が拡幅されて道の印象はがらっと変わってしまい、かつてエンドが折れた場所はどこだったか思い出せなくなりつつあるからだ。この辺だというのは線形で憶えてはいるものの。

記 2023/2/19

#9-3へ進む    #9-1へ戻る    北海道Tour22 indexへ    北海道Tour indexへ    自転車ツーリングの記録へ    Topへ

Last Update 2023/4/16
ご意見などございましたら、E-Mailにてお寄せ下さい。
Copyright(c) 2002-23 Daisuke Takachi All rights reserved.