前回2018年から6年振りの紀伊半島です。コロナ禍を挟んでいたとは言え、前回同じ6年振りだった時、2009〜2015年の時間感覚に比べ、あまり時間が経っていないような気がします。
また、今回紀伊半島に行き先を決めた理由は、過去の訪問で印象的な道の新道開通が機会となっています。行く先々で、過去の慌ただしかった訪問に後悔することしきり。やることなすこと何かと過去のツーリングとの関係を意識しちゃうのは、高齢者ツーリングたる大きな特徴かもしれません。
コロナ禍を挟んでツーリングを再開した一昨年、去年何となく気が付いていた、農漁村の親しみやすい民宿が軒並み廃業されていることには、改めて驚かされました。それは行程計画に支障し、かつての私的定番コースが立てにくくすらなっているほどです。民宿の代わりに増えているのは、ゲストハウスという名の1棟貸し宿。特に四国と紀伊半島で感じさせられるこの傾向、一節には仕掛け人がいるとのこと。民家があれば副業で比較的手軽に始められることから、日本全国で拡がりつつある業態なのだという話を、現地じゃなく会社で耳にしました。そうでなくてもインバウンドの影響か、旅を取り巻く状況(特に経済状況)は劇的に変わりつつあるように思います。
もともとGWの紀伊半島は、かなり早めに宿が埋まる印象があります。恐らく関西方面と中京方面から人が押し寄せるためではないかと想像しています。わかっちゃあいるのですが、今回完全に出遅れたのは、やはり今年の人出が凄く多かったんだと思います。休暇の目論見が途中で変わったこともあり、7日行程はど真ん中で分断を余儀なくされました。
実際には、この分断が良い方に向かってくれました。7日間の内雨が降ったのは2日だけで、それが上手い具合に行程が短い日に当たってくれました。また、残りの晴れた日が徹底的に晴れだったのは、年間降水量の多い紀伊半島としては珍しかったと思います。
お陰で訪れた先々で青空と新緑を徹底的に楽しめました。毎日期待していた見所はどこも感動的でしたし、特に北山川・天ノ川・日高川・日置川・古座川と紀伊半島が誇る清流と渓谷の数々を、そして半ば無理矢理付け加えた7日目も含めて存分に最大限味わえた、ステキなツーリングになりました。多分高円寺の気象神社のお陰でしょう。
記 2024/6/26
紀伊半島Tour18 2018/4/27〜5/1 15 2015/5/2〜6 09 2013/5/2〜4 07 2007/4/28〜30 06 2006/5/5〜7 05 2005/4/29〜5/1 03 2003/5/3〜5 02 2002/4/27〜29