紀伊半島Tour24#4
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来た道を下ってゆく。上流部から再び川迫ダム湖、ダムの脇から一下りしてみたらい渓谷へ。
だらだらではあってもここまで200m登ってきただけあり、脚を停めても面白いようにどんどん進む。
そして周りの季節は早春から再び新緑に変わり、次第に車や釣り人が増えていった。
川井では、さっき確認した交差点のコンビニ風商店に立ち寄っておく。明日の行程上、ここでパンが買えると安心だと思っていたが、とりあえず前倒しで目の前に品物があるうちに、持ちやすそうで食べやすそうなパンを仕入れておく。出発前や昨日橿原神宮で仕入れておいた分と合わせ、明日朝から少なくとも15時ぐらいまでの補給食になるのだ。
13:50、川井発。つづら折れの140m、新道の虻峠トンネル、再び谷間を一登り。
14:25、洞川着。新装オープンしたばかりとの洞川温泉センターバス発着所前の、これぐらい田舎の食堂っぽい雰囲気も今時珍しいぐらいの食堂で、うどんを戴き、時間つぶしみたいな一休みとする。
もう今日はこの後宿に向かうだけだ。明日の天気は上々だし、何の心配も無い。いや、高野龍神スカイラインで疲れ切って動けなくなってしまう心配はあるな。まあ、早めに出発してのんびり無理せず進めば大丈夫なはずだ。
15:00、チェックイン開始時刻と共にゲストハウス一休着。さすがは標高860m。ここ数日冷え込んでいるとのことで、宿の中は凍えるように寒かったものの、共用部のファンヒーターを点けて頂き部屋に暖気を入れ、その後風呂にゆっくり時間を掛けて入れて大変助かった。川合から登ってきて一休みした後、身体が冷えていたかもしれない。ただ、気を付けていたつもりの標高860mを、やはり甘く見ていたことも確かだ。過去の紀伊半島Tourで一番標高が高い宿は、確か400mちょっとだったはず。そもそもあの国道425白谷トンネルですら標高870m、洞川は同じぐらいの標高なのだ。
夕方は17:30から開けるという情報を仕入れておいた、宿から徒歩5分ぐらいの中華「彰武」へ、開店とほぼ同時に夕食へ。
さっき立ち寄った川合では、ソフトクリームを仕入れたカフェのおばさんが「天川村唯一の中華料理店、普通にとても美味しいので大好き」と仰っていたので、味に全く心配は無かった。メニューの中から狙い定めて注文した硬焼きそばは、果たして塩味のとろみとしゃきっと中華料理のいい感じで炒めた野菜がとてもおいしい。2杯目には通常焼きそばを頂くことにした。こちらは麺がラーメンみたいなのが珍しい。両方ともとても美味しく、特に硬焼きは写真を眺めて味がつくづく思い出されるほど気に入った。
夕食を頂きながら、明日の天気を確認しておく。早朝から14時ぐらいまで降水確率は0〜10%の晴れ時々曇り、夕方に少し雲が出て、夜から明日はまた晴れるとのこと。何の問題も無く、野迫川村から高野龍神スカイラインへ脚を進めることができる。今のところあまり疲れている感じは無い。あまり欲張らずに粛々と脚を進めれば、全く問題無く楽しい1日になるだろう。高野龍神スカイラインの交通量がどの程度かはわからないが。とにかく今日はゆっくり休んで、明日も早起きしよう。
この間、私を含めてゲストハウス一休のお客さんが3組、結局全員ここに集結して夕食を摂っていたのが何だか可笑しい。まあとにかく、初めての洞川泊が何とかなって助かった。そして、明るい内に全部片が付いて良かったと、青い山陰の中に入ってやや涼しい田舎道をのんびり宿に向かいながら思った。
記 2024/6/6