紀伊半島Tour24#4
2024/5/2(木)吉野→洞川-4

吉野→奥千本 (以上#4-1)
→洞川 (以上#4-2)
→北角
(以上#4-3)
→神童子谷分岐
(以下#4-5) →洞川 58km

A地点からC経由でB地点へ 赤は本日の経路
ニューサイ写真 RICOH GRV GR18.3mm1:2.8

 「みたらし渓谷」と看板に書かれているこの谷間の風景は、やはり記憶以上に山深い。そして渓谷の風景がいちいち絵になって仕方無い。

 RICOH GRV GR18.3mm1:2.8
 

 切り立った山に挟まれた渓谷であるというだけなのだが、ごつごつの岩間の川面、その見晴らし。新緑の広葉樹の茂り具合と道の狭さ、枯れ具合。正面に聳え立つ山。そしてアメゴ(らしき魚)がすいすい泳ぐものすごい透明度の水。全てが申し分無い。

 RICOH GRV GR18.3mm1:2.8
 

 基本的に同じ要素の、似たような風景が続いているのに、どこで立ち止まっても絵になる風景に写真を撮り撮り、少し走っては停まり少しづつ脚を進めてゆく。

 RICOH GRV GR18.3mm1:2.8
 

 今日、ここで目一杯、何の制限も無く時間を取るような計画にして本当に良かったと思う。とともに、15年前訪れた時、この風景に驚き、脚を停めたいのに先の道程が長いために随分我慢して悔しかったこと、次回の訪問ではここでたっぷり時間を取る計画にする必要があると考えていたことを思い出した。

 RICOH GRV GR18.3mm1:2.8
 RICOH GRV GR18.3mm1:2.8

 風景は憶えていて再訪の必要があるとは思っていても、そのことは忘れてしまっていて現地でやっと思い出せたのだ。

 RICOH GRV GR18.3mm1:2.8

 と思いながら、少しづつ少しづつ脚を進めてゆく。

 RICOH GRV GR18.3mm1:2.8
 RICOH GRV GR18.3mm1:2.8
 RICOH GRV GR18.3mm1:2.8
 RICOH GRV GR18.3mm1:2.8
  A地点からC経由でB地点へ 赤は本日の経路

 谷間の風景が変わる川迫ダムから先、今回もダム湖は石だらけでほとんど川原の状態だ。川の部分の水はここまでと同じく、川の水じゃなくてガラスかアクリル樹脂かというぐらいに透明度が高い。

 道が川原を望む場所で少し脚を停め、おにぎりを食べることにする。

 RICOH GRV GR18.3mm1:2.8
 

 またもや思い出す。みたらし渓谷で心ゆくまでのんびり時間を取って、迫力の渓谷風景を満喫することこそ、2009年以来国道309でしたかったことじゃあなかったか。もし今日の行程が国道169と行者環トンネル経由だとしたら、国道309は通れるとしても、洞川15時、いや、16時着を目指しまた駆け足の行程になったしまっただろう。今、これだけのんびりと再訪したかった風景を楽しみながら、これから帰りに又同じ風景の中で過ごすことができる。今日はこの計画で本当に良かった。

 

 川迫ダムでいったん拡がった谷間は上流部で再び狭くなり、周囲の雰囲気はますます山深く浮世離れしてゆく。もう少し遡れば十分かなと思っていた。この先神童子谷への林道分岐があり、その先国道309は行者還トンネルを目指してスパルタンに登ってゆく。風景についてはみたらい渓谷の方が印象が強く残っている。分岐の天ノ川を渡る橋は標高810m、川井からいつの間にか200m近く登ってきたことになる。行者環トンネルは標高1110mだから、その先もう300m。私の脚だと多分45分かもっとかかる。明日は野迫川村から高野龍神スカイラインを登る予定なので、この際面倒くささと脚の温存も兼ねて、ここで折り返すことにした。

 RICOH GRV GR18.3mm1:2.8
 RICOH GRV GR18.3mm1:2.8
 RICOH GRV GR18.3mm1:2.8
 

 13:00、神童子谷分岐着。古びたコンクリート橋は銘板が剥がれ、河川監視施設がただならぬ山深さを感じさせる。橋の上手方面は岩間の森の中へ、国道309がカーブして消えてゆく。何となくその先に脚を向ける必要はあるような気はするものの、こちらも大義名分を忘れちゃあいけない。写真を撮って、何より風景を心に焼き付けて、また来よう。

記 2024/6/6

#4-5へ進む    #4-3へ戻る    紀伊半島Tour24 indexへ    自転車ツーリングの記録へ    Topへ

Last Update 2024/6/19
ご意見などございましたら、E-Mailにてお寄せ下さい。
Copyright(c) 2002-24 Daisuke Takachi All rights reserved.