紀伊半島Tour24#5
2024/5/3(金)洞川→龍神寺野-5

洞川→川合 (以上#5-1)
→阪本 (以上#5-2)
→上 (以上#5-3)
→檜股 (以上#5-4)
→護摩壇山スカイタワー
(以下#5-6) →龍神村龍神寺野 89km

A地点からC経由でB地点へ 赤は本日の経路
ニューサイ写真 RICOH GRV GR18.3mm1:2.8

 さすが紀伊半島最高所の国道、時々東側にも西側にも道の外に眺めが拡がった。谷間から周囲の山脈、幾重にも重なって彼方へ消えてゆく緑の山々。つくづくため息が出る。

 RICOH GRV GR18.3mm1:2.8

 その多くの場所では、谷底が森に隠れて見えない。紀伊半島名物谷底の見えない谷間だ、と思った。谷閧フ濃い緑を眺めると、標高1000mを越えている自分の周囲では下界に比べて季節が早いことも改めて感じさせられた。

 交通量は皆無ではなく車・バイクとも通ってはいたものの、決して多いというような量じゃない。そして自転車は時々位には通っていて、ロード乗りが声を掛けてくれたりもした。大阪方面からだと、練習というより日帰りツーリング的に訪れる道なのかもしれない。

  A地点からC経由でB地点へ 赤は本日の経路

 いつの間にか、目論見より居場所が大幅に進んでいたのは嬉しいことだった。最高地点の護摩壇山スカイタワー到着は、想定の範囲としては最早でも14時。15時に着ければ上々の上だと思っていた。しかしこの分だと、13時台に着いてしまいそうな気がする。脚が好調というより、どんぶり勘定で立てた緩め行程のお陰だろう。これならさっき野迫川村で役場方面に下ってしまい、谷底の道をよりたっぷり味わっても良かったかもしれない。いやいや、調子に乗りすぎるのは止めておこう。野迫川村を甘く見ちゃいけない。実際、こういう選択で何度も痛い目を見ている。

 RICOH GRV GR18.3mm1:2.8
 RICOH GRV GR18.3mm1:2.8

 稜線から稜線へと渡ってゆく場所もあり、両側に眺めが開けた。

 谷間に集落や民家を見下ろし、いつかあの辺に訪れて泊まる日が自分に訪れるだろうかなどと思う。こういうことが楽しめるのも、車が少ないからだとも思う。時々、轟音で通り過ぎるバイクがいて、そいつだけは怖ろしい。

 RICOH GRV GR18.3mm1:2.8

 摩壇山スカイタワーまで最後の登り返しが200m。再び9%の表示が出た。200mぐらいすぐだと嬉しいなと思っていたら、現実にはやはり長く、やや厳しくスパルタンな登りだ。ここまでより高く登っているだけあり、間近の稜線とどこまでも落ち込む谷間を見渡し見下ろしてゆくその眺めに、道の豪快さがつくづく感じられる。

 RICOH GRV GR18.3mm1:2.8

 護摩壇山スカイタワーはすぐ手前に来ないと見えないようだ。地形図と目の前の道の線形を見比べそろそろかなと思いつつ、早春の趣漂う木立の先、突如スカイタワーが意外な近さで現れたときは嬉しかった。

 「着いたー」とつぶやきつつ、13:45、道の駅護摩壇山スカイタワー着。標高1265m。想定範囲最早の14時より15分も早い。この先標高460mの宿まで20km、ほぼ800m下りだけ、今日の行程が一気に楽になった。いやいや、20kmの下りにはあまり気を抜いちゃあいけない。

 事前調査通り、道の駅に軽食は無いものの、フロントバッグに一杯準備しておいた補給食がまだ一杯残っている。ソフトだけがつがつ頂き、さあ出発だ。と思ったところで、スカイタワーに登り忘れていることに気が付いた。まあそのぐらい、いつも先行きの行程の方が気になっているのが自分で可笑しい。
 スカイタワーは、駐車場からは道の駅のすぐ裏手に見え、ちょっとだけ離れているようにも見える。どこから登るのかがよくわからない。スカイタワーの下と思われるあたりの先まで、自転車で国道371を進んでみると、やはり振り返る位置にスカイタワーがあることが判った。しかし駐車場に戻ってぐるっと回っても、それっぽい看板は見当たらない。少し不思議だ。
 スマホで調べ直すと、道の駅の売店奥から直接入ることがわかった。カウンターの向こう側からあまりに直接入るので、ソフトを買うときにゲートが目に入ってなかったのだ。

 エレベーターで登ったスカイタワーの展望は、やはり圧巻だ。天気予報通りに空は曇り始めているものの、ここまでのどこの高野龍神スカイラインからの展望を越え、紀伊山地がどこまでも圧倒的に拡がっている。

RICOH GRV GR18.3mm1:2.8 RICOH GRV GR18.3mm1:2.8
RICOH GRV GR18.3mm1:2.8 RICOH GRV GR18.3mm1:2.8

 この先向かう方向に、スカイラインらしき道も見える。稜線を越えて向こうへ出るその手前は、少し登り返しているようにも見える。そんなはずはとも思うものの、これだけ稜線に続いた道にもうちょっと登り返しがあっても、別に不思議じゃないような気もする。まあ、向こうの稜線を乗りこえた先は、宿まで7〜800mほぼ下る一方のはずだ。

記 2024/6/8

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Last Update 2024/6/19
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