紀伊半島Tour24#4
|
|
稜線で林道吉野大峰線に合流し、その後は稜線と山腹の森を繋いで渡り歩く無人の林道が続いた。林道としては比較的安定した道幅・路面が続くものの、どこも切り立つ岩場に深い森なのは共通している。深山の趣漂う、大変ツーリング情緒溢れる道だ。
当然のように人里っぽい要素は一切見当たらい。時々展望が開ける谷間の彼方が緑じゃないので、あの辺に人の営みがあることが想像できるというだけだ。熊の看板が見当たらないのは助かる。
標高900mを越えた辺りから登りは緩くなったものの、結局1100m台までずっと登りが続いた。
前回訪問時のツーレポでは、この道についてアップアップダウンなどと書いている。しかし実際には下り箇所など結局1箇所だけ。それは標高1100mの最高地点から、林道吉野大峰線の最後、山中で林道洞川高原線との標高900m台の分岐に降りてゆく区間なのであった。
ど迫力の林道吉野大峰線では何だか岩肌の険しさやところどころで拡がる下界の展望に心を奪われていた。
林道洞川高原線へ下り始めてやっと、1100m台と900m台では辺りの季節、森の茂り方が4月始めと4月中旬ぐらいには違うようにも思えた。
登り返した五番関トンネル周辺の雰囲気も天川村までの下りも、前回の訪問は2009年。全く記憶に残っていなかったのがちょっと意外ではある。
しかし全体的に概ね期待通りの山深く、人里離れした清らかな雰囲気が漂う森が続き、吉野から紀伊半島側に来た気になれた。
以前参拝したお寺に今回も参拝、その少し先で森が切れ、いつの間にか拡がっていた谷間に民家が登場。
記 2024/6/6