紀伊半島Tour09

　2007年以来2年ぶりの紀伊半島。以前から訪れてみたかった旧行者還林道に国道425の上北山･尾鷲間をまとめて、吉野からアプローチしてみました。その後には過去の訪問の中で印象深く、再訪したかった熊野灘、那智勝浦山奥の県道45･44、そして日置川を直列につなぎ、適当に未済経路を加えてスムーズにつながって、もし全部走ったら、なかなか、いや、かなり充実したコースになりました。この王道ツーリングコースが諸般の事情で中断になってしまったのは本文通り。

　しかし、初訪問の旧行者還林道と国道425は深山の新緑と清らかな水の景色が期待を遙かに上回る、たとえそれだけだったとしても余りあるとても良い道でした。また、その前の吉野〜洞川の舗装林道、熊野灘の国道311もとても素晴らしく、初日･2日目は晴天にも恵まれました。熊野灘沿岸の九鬼港に泊まり、夕方と早朝の漁村風景を一杯見て回れたことも、今回の良い思い出となりました。走れた間でだけ言えばかなり充実したツーリングだっただけに、2日目の行程中断がつくづく悔やまれます。今回未済となってしまった将軍川林道、そして一部が再訪となる日置川に2003年以来の衝撃の細道県道45･44も含め、まだまだ宿題の多い紀伊半島なのでした。

　ところで、吉野方面からのアプローチは2002年、2003年以来久しぶり。奈良盆地も一番奥の吉野を朝出発するために、かつては寝台特急無印出雲を使ったものでした。しかしもう無印出雲は廃止となっているため、今回は前夜新幹線出発、橿原神宮泊の2日分割アプローチとなりました。そうか、あれからもう6年経っちゃったんだな。東京→のぞみで京都→近鉄特急で橿原神宮の駅前旅館に泊まって、そんな感傷に少し浸った春の夜でした。

記 2009/6/30