紀伊半島Tour24#6
2024/5/4(土)龍神寺野→日置-3

龍神寺野→龍神村東 (以上#6-1)
→中辺路町川合
(以上#6-2)
→地蔵峠
(以下#6-4) →合川
(以下#6-5) →合口
(以下#6-6) →日置
109km

A地点からC経由でB地点へ 赤は本日の経路
ニューサイ写真 RICOH GRV GR18.3mm1:2.8

 

 10:35、中辺路町川合でやっと国道311に合流。
 何日か前、前半の熊野灘を臨む静かな絶景細道だった国道311が、中辺路から田辺に向かう幹線国道として再登場だ。車が見違えるように、というより目を覆わんばかりにびゅんびゅん行き交っている。かつて通った記憶よりも圧倒的に車が多いような気がするのは、ここまで細道ばかり通っているからだけじゃなく、実際に今年のGWの人出が多いのかもしれない等と思う。とにかく、ごく普通の幹線国道なのである。

 一旦国道311を遡り始めて引き返し、富田川対岸を並行する旧道っぽい細道へ脚を向けてみた。どうせ1kmちょっとぐらいでまた国道311へ戻るのだが、悪あがきのつもりだった。

 岸壁に貼り付いた細道では、森の中ひんやり木漏れ日がきらきら、サナエトンボやカワトンボや大型アゲハがひらひらと、素敵な路上空間が10分ぐらい、登りと共に続いた。登りは仕方無い。どうせあっちへ行っても同じぐらい登るのだ。

 しかし再び国道311に合流し、GPS画面にトラックが無いことに気が付いた。そういえば、進むべき道はこっち方面じゃなくて、少し下ってから国道371の未済区間に進むんだったことに気が付いた。

 折り返して逆方向に国道311を下り、栗栖川の南で国道311と分岐して再び単独路線となる国道371へ。

  A地点からC経由でB地点へ 赤は本日の経路

 分岐の熊野古道館が目に入った。どうやら軽食できる施設のようだ。こちらとしては、昨日の高野龍神スカイライン対策として橿原神宮でも仕入れておいたパンやらケーキがまだあって、今日の補給食は心配無さそうだし、そういうのを道中ちょこちょこ食べてもいる。そもそも美味しい朝食をお腹いっぱい食べて出発しているので、要するに何か緊急にどこかで食事したいほど腹は減っていない。というより、今は食事より脚を進めたい気の方が勝っている。お昼前ではあっても食事の時じゃないのだ。合川で何か買えれば買えばいい。まあ過去の印象から、合川で何かを買えるとは思っちゃあいない。
 熊野古道館ではWCだけ借りてちょっとだけ身体と気分を軽くし、分岐から国道371で谷底を遡ってゆく。

 最初幅広の新道だった道は、事前調査どおりに細道に変わった。国道371はこの区間では、そう高くない山間に狭い谷間の森を遡って下る、やはり日高川沿いや中辺路町川合までの豪快新道とは全く違う表情の道だ。もっと言えば、紀伊半島山中の細道国道そのものである。

 RICOH GRV GR18.3mm1:2.8

 中央の峠には地蔵峠などという名前も付いていて、森の木漏れ日と渓谷の合間には親しみやすく人の手が感じられるような小さな集落がいくつか現れる。

 計画段階では、未済経路ではあっても国道のこちらに脚を向けるかどうかを迷っていた。4度目の訪問ではあるものの、いい印象で好ましい林道系県道の県道217が手堅い選択肢だったのだ。その印象が残っていて、さっき中辺路町川合から逆方面に向かってしまったのだった。しかしこの国道371地蔵峠区間、なかなかいい。

 地蔵峠手前の登りは山中なのに比較的直線基調で、山の背中をするっと越えてゆく。

 この手の道にしちゃ木陰はあって、平和で静かな峠である。

記 2024/6/8

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Last Update 2024/6/21
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