紀伊半島Tour24#5
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稜線で高野山からの県道52と合流、ここは2007年に高野山から登ってきた道だ。
合流したばかりの県道52は、少し先から北股川の谷間、村役場方面へ下ってゆく。そのまま進むと下流方面で、熊野川へ下る件の林道を見送り、高野龍神スカイラインへ約300m登り返す。大変野迫川村らしい道である。2007年、この辺で県道53への分岐を過ぎちゃったなー、じゃあ林道行きますかとか暢気に思いながら下っていたと思う。
今回は役場手前の信号から再び登り返し、稜線の高野龍神スカイラインへ向かう。
さすがは標高850m、桜が登り始めから迎えてくれた。最初は葉桜気味の八重、道を登ってゆくうちに散りかけの山桜も現れ、周囲の新緑の茂り具合とともに改めて野迫川村の山深さを感じさせられた。
斜度は平均7%ではあるものの、250m登りなのでボリュームはそこそこある。そしてやはり途中から時々、道の外に紀伊山地が拡がった。抜群の眺めにまたもや脚が停まる、いや、脚を停める口実になる。もう11時過ぎ、気温もそこそこ上がっている。
稜線に取り付いてからもしばし登りは続いた。
11:40、高野龍神スカイラインこと国道371に合流。標高1100m。スカイラインなどと名前の付いた国道、しかも連休。この道で3〜4時間、交通量に息を停めることになるんじゃないかと心配していた。幸い、合流点を眺めている分には交通量は多くはなさそうだ。
時間としては希望到着時刻よりは大分遅れている。10時までに着ければ、何の心配も無く行程をこなせると思っていたのだ。とは言え、目論見として10時着は大雑把すぎるかもしれないとも思う。
まあ、宿には18時までに着ければいい。そこからの逆算だと腐るほど時間はある。やっとこれからアップダウンの本番なのだ。気持ちから参っちゃわないように、気楽に行きましょう。
高野龍神スカイラインは、基本的に稜線かその付近の森を登ったり下ったりくねくねと、概略では南下してゆく。
その後900mまで、豪快に200m下ってからの登り返しは9%基調。しかし登った後には、計画時に想像していたボリュームの軽い方通りに下りが現れてくれた。
9%よりは多少緩めで200mほどじゃない登り返しの度、同じぐらい下り、下る度に登りでちっとも進まなかった行程が、え、ここまで来てるのかという程度に取り返せた気分になれていた。合流点で心配していたほどの遅れでもないのかもしれない。
途中には全く水場が無いことを覚悟していた。しかし、全く期待していなかった場所に1箇所、野迫川村観光案内所の売店が現れてくれた。
何とソフトが食べられるので、大変有り難く頂いておくことにした。これが野迫川村の施設という所がいい。野迫川村、わかってるね。
記 2024/6/8