初めて北海道に行ったのは高校3年の夏、1983年(北海道Tour22の前書きで1985年と書いてあったのは間違いです)。それから40年目。またもや、というか相変わらず北海道を自転車で旅することができていることに、各方面に感謝の念に堪えません。まあ、昨年が40年目だったことに気付いたのは、多分今が初めてですが。
この目次ページに載せる写真は晴ればかりではあっても、道東で雨が多く道北で晴れるという毎年のパターンは、当然の如く今年もそのまま。実はこれ、1990〜2000年代まで20年間弱続いた、道東で晴れて道北で雨という傾向とちょうど正反対です。雨なら雨で楽しんでしまえるのも、晴れた日の暑さを想像すればこそ。旅を続けてさえいれば、また長い周期で雨と晴れの場所は変わるのでしょう。だからどっちが雨でどっちが晴れでも、あまり気にはしていません。
しかし雨の日は、例えば2008年、天気も体調も絶好調だった時と比べると、割合として2倍ぐらいに増えているような気もします。これは明らかに地球温暖化の影響なのかもしれないと思います。
雨が降るのも、晴れたら晴れたで路上が耐えがたいほど暑い毎日だったのも毎度のこと。しかし今年は、遂に#6で、因縁の生田原→仁宇布を走ることができました。この区間を含むコースはもう何度も訪れていますし、毎年この区間を計画していた訳ではなかったとは言え、つくづく思い出して悔しかったのは2017年、初めてこの区間で行程を計画したときの、下川での大雨タク輪撤退。6年後にしてやっと完全に宿題を終えた気になれました。
事前に全く計画していなかった#11の美瑛ポタも、毎年訪れているはずの美瑛なのに、久しぶりの表情に出会うことができたような気分になりました。過去に山深い南富良野で途中撤退してみたり、来てみたら曇ってたなどという事が無いと、終日美瑛で過ごすという選択にはならなかったと思います。そういう意味で、これこそ2023年自分ならではのツーリングだった、という嬉しさがありました。
自転車以外の機材は全く変わらず。登場4年目のGR3は落ちついて硬質でシャープな描写が相変わらず素晴らしく、描写として似ているイメージがあるThetaZ1がGR3を補完してくれます。そして要所要所でPENTAX K-1が、水戸黄門のような存在感で登板。
カメラを持って夏に一人旅ができる。1983年の夏からずっと、私にとってこんなに楽しいことはありません。
記 2024/4/4