北海道Tour23#2
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11:40、計根別発。次は俣落方面へ。
道道13から北の根釧台地は、山裾の道道885・道道150まで100m以上高度を上げてゆく。防風林と牧草地が整然と続き、川を渡る谷閧フ森ではやや大きなアップダウンを越えてゆく。もうすっかり中標津の風景だ。
登り基調の斜面が続くのに、風景は広々として登りが全然登りに見えす脚だけが重くなる。休憩している間に雲は次第に高くなり、青空が見えて陽差しも現れ始め、陽差しが当たると辺りの気温が一気に高くなった。暑くてしょうがない、根釧台地の厳しさが一気に襲ってくるのだ。
更に北上してゆく間、空には低く速い雲が多い。雲が速いだけあり、それ以上に何より風が強い。今回は幸い、追い風で助かっているというだけだ。それに雲が低いからか、陽差しが当たっているのにたまに雨はぱらぱらっと降ってきた。朝の空と雨を思い出すと、雨具なんて着る気にもならないぐらいのものではあるものの変な天気だ。
途中通ろうと思っていた川沿いに降りてゆく道は、入口からダートだった。この道が川沿いに降りると、茂みから熊が出てきそうで怖ろしい気がする。仕方無く大回りだ。まあ、こういう事態はある程度覚悟はしていた。あまりにそれっぽいと思っていたから空撮での事前確認はしていないし、代替ルートも決めている。
北進へ登ってゆく既知の道に合流すると、この辺りから目立って陽差しが現れ始めた。まだすぐ雲に隠れるような感じではあるものの、今日はもう雨になることは無いだろう。
俣落でまだ13時40分。これは雨じゃなきゃあ開陽台に寄らない訳には行かない。開陽台では何か食べることもできるだろう。
今日のところはアプローチの10%登りで、いつもより快調な気がする。四国Tourの体力切れで不安だった体力の低下については、あまり心配無いように思える。まあまだ2日目、それに昨日は8kmしか走っていない。でもこれなら、明日の202kmや今後の津別峠も問題なく走れるだろう。思えば四国では、出発前から疲れていたんだろうな、本当に。
14:00、開陽台着。やはり雲が低く黒く、駐車場からでも遠景は見えないことがわかる。でも、今年も開陽台に来れた。もうそれだけで嬉しく有り難い。
例によってとりあえず展望台の喫茶「ラ・レトリ」で軽食してから展望台に登る。雲の下の根釧台地を見渡し、もう一度開陽台に来れていることそのものを有り難く嬉しく思う。
まだお盆前の週の木曜日なのだ。これが今日の根釧台地であり開陽台なんだから、今日の開陽台を存分に楽しもうと思う。こういう気分になれるのも、毎年のように開陽台に来れていて晴れの日も天気が冴えない日もあるからだ。好きな場所を何度も訪れるのはこういう利点があると、自信を持って言える。
15:15開陽台発。
そのまま下って15:30、一年振りの開陽民宿地平線到着。去年は秋の中標津ツアーを計画していたのに、直前に台風がやって来ることになって行程全体をキャンセルした経緯があり石川さんにも申し訳なく、感慨深い。
今日のお客さんは3人。そのうち一人は、MTB満載系のチャリダーだ。3人揃って温泉へ送ってもらう頃には、空はすっかり晴れていた。しかし明日の天気予報は24時間の時間別で終日曇りマーク。更に終日予報だとどこにも雨マークが付いている。降水確率は10〜30%、昨日見た今日の天気予報より優れない。
天気予報のこういう状態は、今日の午前中、いや、10時頃までの天気予報と実態と比べると理解しやすい。密度が高く細かい雨がつくづく思い出される。曇りマークの湿度が高くなって、ああいう天気になるんだろう。明日も今日と同じと思うのが自然だ。
このままだと200kmコースは運休だ。今回は初日からして運休になっちゃってるものの、天気が低温と霧と雨の周期に入った根釧台地を前に、何を抗うことができるわけじゃあないことはわかる。それなら仕方無い。毎年来てるんだから、諦めも早い。それもまたリピーターの強みというものだ、等と自分で満足できる余裕すらある。
記 2023/10/29
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