北海道Tour23#6
2023/8/14(月)生田原→仁宇布-6

生田原→丸瀬布 (以上#6-1)
→濁川 (以上#6-2)
→西興部 (以上#6-3)
→下川 (以上#6-4)
→上幌内
(以上#6-5)
→仁宇布  178km

A地点からC経由でB地点へ 赤は本日の経路
ニューサイ写真 RICOH GRV GR18.3mm1:2.8

 15:45、上幌内着。いよいよ仁宇布への最終区間、今日もここまで来れた。

 道道49は松山峠へ、深く密に生い茂る森をイキタライロンニエ川沿いに登ってゆく。道に覆い被さり包み込む森には何かが、というよりクマが潜んでいそうな雰囲気が露骨に横溢し、いつも押しつぶされそうな気になる。この道をなるべく早い時刻に通過したいから、ここまで通過時刻を気にしていたのだ。

 そんなこの道が、今日は斜めから午後の陽差しが強く差し込み、木漏れ日が本当にきらきら眩しい。森を透けた光で辺りが全体的に緑に染まり、影と日なたで路面は縞々、見ているだけで楽しい模様になっている。かつてこういう訪問が無かったのは、この方向から陽が差す時間にこれほどいい天気で訪れたことが無かったからかもしれない。

 登り斜度は緩急あるものの、今日通った道の中で一番厳しく感じられる。そしてその間ずっと森が続くので、尚更森が深く、長く感じられる。でも今ここでまだ16時過ぎ。ファームイントント着18時を回ることは絶対無いだろう。「いや、本当は欲を言えば17時までに着いておきたい」などと気を揉むこと無く、淡々と粛々と脚を進めてりゃあいい。

 そんな風に考えていると、毎度の不気味で怖ろしい森を何だか楽しんで通過できている。早出と晴天のお陰だ。

 RICOH GRV GR18.3mm1:2.8
 RICOH GRV GR18.3mm1:2.8

 淡々と登っていたつもりだったが、峠前あと数10m、斜度が8%ぐらいに上がる手前で流石に息を整えた。水を一飲みし、GPSトラック画面を確認する。もう獲得標高が1800mを越えている。

A地点からC経由でB地点へ 赤は本日の経路
 

 松山峠は、1/5万地形図だと美深峠と書かれている。大分前のツーリングマップルには美深松山峠と書かれていたと思う。そして現地に町界標識とともに建つ看板には、松山峠と書かれている。個人的にはやはり、これだけ山深い場所の峠だなんだから、なるべく仰々しく美深松山峠と呼びたい気がする。しかし現地は切り通し斜面と茂みと森に覆われた、単なる最高地点だ。いや、茂みに埋もれた山道ぐらいは交差しているのかもしれない。

 等と思いながらそのまま通過、あとは仁宇布へ一下り。行く手のほぼ正面から道を谷間を照らす陽差しに、眩しい光の中を下ってゆくような気分になる。そう言えば朝にこの道を下川に向かってゆくときには、逆方向なのやはりで正面からの陽差しが眩しいことを思い出す。いつのまにか16時も30分を過ぎ、さっきの松山峠登りでの午後の陽差しは、赤みの強い夕方の光に変わっていた。

 RICOH GRV GR18.3mm1:2.8

 松山湿原分岐を過ぎて下りも一段落。道端に牧草地が現れ、スバルテストコースのフェンスを過ぎ、遠くに仁宇布の交差点が見え始めた。その辺りから道の脇に白樺が続き始める。私にとって仁宇布の象徴的な風景だ。改めて、17時前の到着が嬉しい。何度も訪れている道のたかだか175kmに、早出を始め何かと万全の体制で臨んだものの、2017年から6年。やっとこの区間でこの道を走ることができた。

 RICOH GRV GR18.3mm1:2.8
 RICOH GRV GR18.3mm1:2.8

 16:50、仁宇布通過。もうファームイントントは目の前だ。最後の3kmは赤く染まり始めた畑の中を写真撮り撮り、夕陽の中をのんびり脚を進めてゆく。もう多少遅くなっても何の問題も無い。

 RICOH GRV GR18.3mm1:2.8
 RICOH GRV GR18.3mm1:2.8
 RICOH GRV GR18.3mm1:2.8
 RICOH GRV GR18.3mm1:2.8
A地点からC経由でB地点へ 赤は本日の経路
   RICOH GRV GR18.3mm1:2.8

 17:10、ファームイントント着。
 予約段階から既にそうだった通り、ファームイントントは完全に新メンバーでの体制に変わっていた。さすが前宿主さん、段取りが完璧だ。これが今後のファームイントントになるんだろうな。

PENTAX K-1 MarkII HD PENTAX-D FA15-30mm1:2.8ED SDM WR

 明日も天気は終日全区間でほぼ晴れ、全く申し分無い。問題は浜鬼志別から天塩へ向かう予定の明後日だ。猿払村、豊富町、天塩町の全区間で朝8時以降降水確率60〜70%となっている。これはもう今の段階で輪行決定だ。そして、その次の日も雨マークが付いている。まあ明後日についてはこのまま天気予報通りに推移するとも思えない。あまり先入観を持たず、明日の予報で再度確認、検討すればいい。ただ天塩出発で仁宇布へのコースに、あまり選択の余地は無い。GPSトラックとしては2004年に通って以来のロクシナイ峠を準備しているものの、朝が雨だと標高が80mぐらいであっても、あまり谷間に踏み込む気はしない。
 何はともあれとりあえず、今日も楽しく満足な1日だった。

PENTAX K-1 MarkII HD PENTAX-D FA70-210mm1:4.0ED SDM WR

記 2023/12/13

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Last Update 2024/3/9
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