北海道Tour23#7
2023/8/15(火)仁宇布→浜鬼志別-4

仁宇布→上徳志別 (以上#7-1)
→歌登 (以上#7-2)
→中頓別
(以上#7-3)
→浅茅野
(以下#7-5) →浜鬼志別  130km

A地点からC経由でB地点へ 赤は本日の経路
ニューサイ写真 RICOH GRV GR18.3mm1:2.8

 12:45、中頓別発。国道275を浜頓別方面へ。

 さすが国道、ここまでの道道120より照り返しが暑い。

 寿手前の坂で汗が噴き出て、短い寿トンネルの涼しさに助けられた。

 例によって下頓別手前で北側の農道へ。

 車が一気に減って気持ちが落ちつく以上に、やはり国道じゃない道では路面の温度が下がるような気がする。畑やら茂みやら森やら、道路と周りの風景要素も近づくように思う。

 こういう道の路盤は国道より低い。あまり大きな差ではなく気分だけの違いだとしても、気分が違うことは大きい。私の旅そのものが気分だけなんだし。とにかく助かるのだ。

 RICOH GRV GR18.3mm1:2.8

 常盤の山裾農道で、以前挨拶してくれた農家のご主人が今日は外に出ていないのを見送り、金ヶ丘の丘陵に直登で乗り上げる。農道仕様の急な斜度も毎度の事。先が知れていると思っていると、例えのろのろでも意外に淡々とこなせるものだ。

A地点からC経由でB地点へ 赤は本日の経路

 登り切る頃には汗が吹き出てたが、切り通しから牧草地が拡がる金ヶ丘に放り出され、風が吹き始めてずいぶん助かった。緩いアップダウンを少し脚を回したり、緩い下りに任せてのんびり下ったり。

  PENTAX K-1 MarkII HD PENTAX-D FA15-30mm1:2.8ED SDM WR

 牧草地まっただ中、中頓別・オホーツク海岸沿いのほぼ毎年通っている経路なのに、今日の金ヶ丘は過去に見たことが無いほど、広々と伸びやかで明るい表情の牧草地である。雲が低く薄暗いときと印象が全然違うのは驚く程だ。これは以前、大先輩ツーリストから教えていただいた通りの浜頓別の牧草地だ。そして、道北の厳しい気候故の、束の間の緑が力一杯光合成する、命の表情なのかもしれない。

PENTAX K-1 MarkII HD PENTAX-D FA15-30mm1:2.8ED SDM WR

 道道84のクランクまで、夢見るような緑の丘が続いた。2000年に浜頓別に初めて自転車で到達して以来、この明るく伸びやかな風景に出会えたことがなかった。国道275を通って晴れたときには、道から雰囲気を伺えたぐらいのことはあった。

 RICOH GRV GR18.3mm1:2.8
 RICOH GRV GR18.3mm1:2.8
 

 今日は風景のせいで全く脚が進まない。いいのだ、快晴の道北、狙って訪れて出会える景色じゃない。それにまだ13時台のこの段階で、この後浜鬼志別まで行けばいいだけなのだ。走行距離が短いと、こんなに風景を楽しめるのだ、どうだよと自分で何だか誇らしい。じじいになって走れなくなっても、それなりに、いや、それだからこそツーリングは楽しいのだと新発見した気分なのだ。

 まあでも旅は天気と歳に連れ、いくつになっても着いた宿での充実感と、夕飯が美味しいことがいくつになっても変わらない真実なのかもしれない。

 14:00、ポン仁達内で道道84をクランク経由、浅茅野への丘陵へ。

 道道710は途中から国道238まで並行する広域農道との二択コースとなる。どっちも道の属性なりにのんびりとこの辺の風景が楽しめ、どこかが極端にしんどいということも無い。このため毎回、去年はあっちだったので今年はこっち、という理由で経路を選んでいる。

 去年は道道710経由だったので今年は農道だ、と思っていたら、去年見覚えがある風景が現れたので、2年連続で道道710になってしまった。

 次第に日が傾き、向かい風だが風もあるので、体感気温が下がってきているのが有り難い。オホーツク海に近づいているからなのかもしれない。向かい風がやや強いのは、この辺りの開けた丘陵で毎度のこと。そう思っていればストレスにもならない程度の風だ。

 RICOH GRV GR18.3mm1:2.8

記 2023/12/25

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Last Update 2024/3/9
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