北海道Tour23#10
2023/8/18(金)仁宇布→大村-2

仁宇布→上幌内 (以上#10-1)
→下川
(以下#10-3) →十和里
(以下#10-4) →朝日
 95km

A地点からC経由でB地点へ 赤は本日の経路
ニューサイ写真 RICOH GRV GR18.3mm1:2.8

 

 6:25、上幌内着。4日前に狐の親子がたむろしていたパーキングエリアに脚を停め、小雨の中で朝食のおにぎりをいただく。

 相変わらず空には低い雲が垂れ込め、再び陽差しは消えつつある。しかしそれでも残りが斜めからかなり強く射して小雨に当たっているせいか、虹が濃い色で二重で出ている。これだけ濃い色の虹がダブルで現れるのも、人生初めてじゃないかと思う。まだ晴れないな、とも思う。最近私は虹を見ても素敵だとか嬉しいとか思わない。あまり歓迎したくない天気の時に限って、虹に出会う機会が多いからだ。

上幌内にて PENTAX K-1 MarkII HD PENTAX-D FA15-30mm1:2.8ED SDM WR パノラマ合成
 RICOH GRV GR18.3mm1:2.8

 標高差140mちょっとをのろのろ登り、6:55、幌内越峠通過。

 RICOH GRV GR18.3mm1:2.8

 峠周辺の原生林区間からサンル牧場に続く樹海に下っても、小雨は止むどころか再び本降りに変わっていた。1時間後ぐらいに晴れるにしちゃあ、何かおかしい。

 天気の進行が遅いのかもしれない。この山奥だし天気の変化が遅れても不思議なことじゃないし、現実に4日前は天気の変化が遅れて急に曇りから晴れに変わった。今朝好き好んで出発したのは自分なのだ。夕方には、朝そんなこともあったなあと、赤く染まった美瑛の丘で思っていたい。

 下り区間の牧草地から森が何度か繰り返される間、路上には広葉樹の葉っぱや小枝が散らかっていた。それは松山峠区間で見たより、かなり多くの頻度と量だった。
 下ってゆくうちに何度も路上に被さるように傾いた樹が現れ、遂に路上を横切って倒れかかった樹すら現れた。

 RICOH GRV GR18.3mm1:2.8
  A地点からC経由でB地点へ 赤は本日の経路

 その場所では辛うじて自転車を担ぐ必要は無く、自転車から降りてそろそろと押して通過すると、間もなく下手から、救援車とレッカー車がやってきた。道の状況を点検し、通行に支障があれば撤去したり、場合によって通行可否の判断がなされるんだろう。

 さっきの樹は間違いなく撤去されるんだろうな。そしてこの辺りは、昨夜仁宇布で感じた以上の、かなりの大嵐が吹き荒れたんだと思った。

 訪問できた4日前、それ以前の訪問でも、晴れたときの爽やかな森だったこの区間。その印象だけで何となく親しげに思っていた。しかし、やはり人に優しいような場所ではないのだと、この区間の山深さにも改めて気付かされた。

 RICOH GRV GR18.3mm1:2.8
 RICOH GRV GR18.3mm1:2.8
 RICOH GRV GR18.3mm1:2.8
   RICOH GRV GR18.3mm1:2.8

 7:55、サンル大橋着。結局8時になって全然晴れてないどころか、雨じゃないにしても未だに空気中に水滴が感じられる。いつものどこか異国のように非現実的に明るい空を映して明るく輝く湖は、かなり薄暗く寒々しく、風が強くて山の木々が全体的に揺れているのが怖ろしい。写真を撮ろうと自転車を欄干に立てても、倒れそうにふらふら動き始める。早々に退散した。

 RICOH GRV GR18.3mm1:2.8

 下川の手前、行きに迂回した放牧地橋。突破すれば押して通れるんじゃあないかとその後思っていた。往路では時間的にも何とかなりそうだったので、もう安全策でさっさと迂回したのだ。復路の今、分岐からすぐ向こうの放牧地橋を、行けそうなら行ってしまえという下心と共にのぞき込んでわかったことは、やはり工事通行止めのフェンスはかなり高く、歩行者も通行不能だということであった。ちぇっ。

 おとなしくまた看板通りに迂回しつつ、かなり思い切った工事計画だねとかちょっと皮肉っぽく思ってみる。ここを歩きで通る必要がある人は、サンルダム下の農家にたまたま臨時で用事がある人ぐらいなのかもしれない、等とも思う。

 

 早出がほぼ完全にパーになってしまった。まあ、今回は往きに通っている箇所の工事通行止めなんだから、知ってればその分早く出る必要があったのに、やらない自分が悪いとも言えないこともない。脚があれば全て問題にならない話なのかもしれない。

記 2024/2/3

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Last Update 2024/3/16
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