北海道Tour23#2
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やや長めの休憩となったと思っていたら、大変都合良く急に雨が弱まった。これは出発せねば。
9:35虹別発。段階的に牧草地のブロックを南下してゆく過程で更に雨は弱まり、空気中にあれほど舞っていた水滴はある段階で突然すっと消え失せた。少し向こうの西側は、未だ霞んでいる。これが天気予報の、標茶町降水確率20%の威力かもしれない。確かに天気予報通りに9時から10時の間ではある。
西春別まで南下してゆく間、雨がぶり返したり止んだりしながら、周辺の霞も消えていった。
西春別の市街は意外にすぐ現れた。とはいえ、さっき虹別で軽食も物資補給も済ませているので、あまり差し迫ってどこかに立ち寄る必要は無い。そのためあまり西春別到着を待ち望んでいたわけでもない。
以前民宿地平線の石川さんに教えていただいた旅館が突如現れ、そうか、こんな角度で道は交差しているのだ等と思ったり、以前暑い日に営業中の飲食店を捜して見つからなかった後セイコーマートにお世話になったことを思い出し、今日みたいな日にはセイコーマートも立ち寄るかどうか悩ましいね、などと思う。今の私には西春別という市街地への到着は他人事だ。これも全てさっき虹別で補給を済ませたお陰であり、計画的なツーリングはこんなに効率が良いのだ、などと改めてまた他人事の様に思った。今回はそういう風な余裕のある行程で計画できている、ということかもしれない。
町並みをそのまま通り過ぎ、町外れの公園で標津線残党のキハ22等を遠目に眺め、西春別神社前の路上で自転車に跨がったまま昨日弟子屈で仕入れたクロワッサンで少し補給食休憩とする。もう天気予報では曇りの時間帯。未だ空は相変わらず暗く、路面はまだ雨の痕跡が残っている位に濡れているものの、一段落したという気になれている。
次は大成へ。もう少し南へ下って頃合いの良さそうなところで東へ向かい、やはり頃合いの良さそうなところで折り返して計根別方面へ向かう経路をGPSトラックに用意してある。頃合いの良さそうという選択には、当然未済経路であるという意図が含まれている。
ところが、途中現れた農協施設には見覚えがあった。というより2020年に通っている道なのだった。意識しないと同じ道ばかり通っているなと思う。通った道を忘れているからこういうことになるのだ。使いやすいところを通っている道なのだ、多分。かといって根釧台地では、トラック無しだと地図を見てばかりなのににどこへ向かっていいのか全くわからない、という事態に陥ってしまう。GPSトラックがあれば、それに従うのが一番手っ取り早いのだ。
自販機がこの建物には無いことも思い出した。事務所にいる方に頼めば、水ぐらいは汲ませていただけるかもしれない。しかし今の私は水は全然不足していない。
まあそんなことを考えていられるのも、今日が暑くないお陰だ。あまり増長してはいけない。こういう時の不遜な気持ちは、必ず自分への後悔となって自分に返ってくるのである。
道道13まで北上し、11:10、計根別着。
何か食料品を仕入れられそうな店はセイコーマートぐらいだとはいえ、根釧台地で数少ない市街地だ。お昼には少し早いものの虹別から多少時間が経っているし、この先開陽まで商店らしい商店は無い。わざわざ計根別を経由しておく意図は、当然ここで何か腹に入れねばということだ。西春別と違って、今度は昼食を兼ねて少し休憩しておく。
しかし何か食べたいものは思い当たらない。おにぎりはちょっとハードみたいな気がするし、パンは持っている。カップ麺はさっき虹別で食べた。こういう時にセイコーマートには、ちゃんとゆでトウキビがあるのが大変いい。やはり至れり尽くせりだ。
記 2023/10/29
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