北海道Tour23#6
2023/8/14(月)生田原→仁宇布-4

生田原→丸瀬布 (以上#6-1)
→濁川 (以上#6-2)
→西興部
(以上#6-3)
→下川
(以下#6-5) →上幌内
(以下#6-6) →仁宇布
 178km

A地点からC経由でB地点へ 赤は本日の経路
ニューサイ写真 RICOH GRV GR18.3mm1:2.8

 11:25、西興部発。国道238は、やや強い向かい風が吹いている。

 西興部の先で雨がぴたっと止むとともに、空に相変わらず雲が垂れ込めているものの路面も渇き始めた。辺りが渇き始めると、セイコーマートで水を買い忘れたことに気が付いた。下川ではまたセイコーマートに寄って水を買わねば。

 今日の国道238は交通量が少ないように思われる。向かい風と緩い登り基調で淡々としか進めないものの、過去にはもっと向かい風が厳しかった記憶がある道でもある。今日は淡々と進めば距離が淡々と過ぎてゆく。こうなると、道も静かな好ましい国道であるように思えてくるのが我ながら単純だなと思う。

 上興部の、拳骨山(という名前の山)を望む広々とした牧草地のカーブを過ぎると、谷間が狭くなって天北峠への登りが始まる。この時点で峠までもう標高差は120m。

 RICOH GRV GR18.3mm1:2.8
  A地点からC経由でB地点へ 赤は本日の経路

 12:15、丘の上で緩緩っと鞍部を越え、という感じで天北峠通過。道の脇に生い茂る薮の拡がりに名寄本線の痕跡を想像し、1986年の冬に乗車した名寄本線を普通列車を思い出す。この峠での毎度の私的イベントだ。40年近く後、こんなことをやっているとは。人生は不思議なものだ。

 下り始めて何度か道の向きが変わり、気が付くとさっきまでの向かい風が凄い追い風に変わってしまっていた。下川ではこの向きに風が吹くことが多いので、いつも天北峠で風向きが変わるのかもしれない。今はそんなことどうでもいい、よっしゃいけいけー!等と自分の力のせいじゃない快調ペースに嬉しくなる。

 そして一の橋を過ぎて急に雲の中に青い色が伺え始めた…、

 と思っている内に、あんなに垂れ込めていた雲は一気に無くなってしまった。それが驚く程一気に、雲が動いて去ったんじゃなくてすっと消えてしまったのだ。こんなことがあってもあまり不思議だとは思わない。これが北海道だ。

 こうなると気温は一気に上がる。追い風が熱風だ。調子に乗りすぎて転倒するのには気を付けて、速度を抑えても30km/h巡航で二の橋、元名寄本線の跨線橋を過ぎ、三の橋から下川へ。

 下川手前で空は完全に晴れてしまった。12:45、下川着。13時台どころか12時台、やった。これでこの先安心して、晴れの道北縦貫道道でのんびりゆっくり過ごせる。それでも仁宇布には、17時頃までに着けるだろう。
 打って変わって灼熱の直射日光で皮膚がぴりぴりする。町中の自販機で冷えた水を2本飲んだ後、セイコーマートでちょろっと物資補給し、13:00、下川発。

 道道60を曲がったところで、放牧地橋工事で迂回との看板が現れた。何と!看板の迂回路と手元の地形図を比べると、結構大回りするのみならず、向こう岸に渡ってから山裾の細道を経由するようだ。この熊が怖いご時世に。しかもこの橋が渡れないと大回りする必要がある農家の方がいるじゃないか。と思ったが、農家はサンルダムの下に数軒、それぐらいならこういうことをやっちゃうのかもしれない。
 こういうときこそ急がば回れなのもよくわかっているし、今日は幸い早出と好調な進行のお陰でやろうと思えば不可能じゃない。仕方無く看板通りに国道243から対岸へ渡って大回りした。

 名寄川の涼しい空気と山裾細道の木陰は国道238の熱風に比べるとかなり快適だったし、山裾区間のアップダウンも思った程じゃあなかった。
 迂回区間を終え、下川市街の向こう岸で対岸の道道60に戻ってみたら13:30。途中写真撮影込みで30分も損したことになる。まあしかし、工事が原因なら、今日ここで30分損するのは運命に近いとも言える。むしろもともと早めの出発が必要なことだったということかもしれない。

記 2023/12/13

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Last Update 2024/3/9
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