北海道Tour23#7
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10:35、歌登発。道道120継続で兵安峠へ。
道北内陸毎度のこの道、今日は陽差しが強い灼熱の道だ。全く、晴れれば暑いし雨なら雨でびしょびしょぐずぐず質が悪い。さっき志美宇丹で諦めたようなことを考えたばかりなのに、中間というものは無いのか、とまた思う。初北海道からずっと思っている。これが北海道の夏なんだろう。それにしても暑い、暑い。
リサイクルセンターを越えると谷間が狭くなる。平地の部分が無くなって森が道端まで迫り、登り斜度が増えて道は谷底ととも高度を上げ始める。谷は狭いものの両側の山は低い。谷底から伺える稜線部分は、森が所々で笹原になっている。宗谷丘陵の眺めを思い出させるとともに、道北ももうけっこう北までやって来ていることを思い出させる。
谷の奥の手前で道はおもむろに谷底から離陸し、稜線を巻いて峠を目指し始める。峠で枝幸町と中頓別町の町界をを越え、谷底へ下り始めてひと安心。標高220m、明らかに登り始めてからの登り量は130mぐらい。大した峠じゃないはずなのに、平地区間が長いのと急に登り始めるのと森の圧迫感のせいで、いつも絶対量以上のしんどさが感じられる峠だ。
兵知安側では去年の拡幅工事箇所で、今年も道端にバリケードが立っていた。工事が続いているのかもしれない。
作業の方や重機は見当たらないので、今日は工事がお休みのようだ。この山奥の道で人が作業をしているかもしれないことが、有り難く心強い。
まあしかし、これだけ山奥だと熊は工事なんかお構いなしに出てくるのかもしれないとは思う。
大分下って狭い谷から兵知安へ放り出されるように到着。
中頓別へ続く里の一番奥、伸びやかに拡がる谷間。人里と異界の先端部に共通する、どこか寂しいようなきりっと厳しい独特の表情が感じられる。鬱蒼とした長い森の後の、印象的で楽しみな風景だ。
今日はその風景が陽差しに照らされ、青空の下草原の緑が優しい。
12:20、中頓別セイコーマート着。
いつもの仁宇布発より出発が少し遅かったことを考えると、ここまでのんびり写真を撮り撮り来ているのになかなか順調な行程と言っていい。あとはもう海岸の浜鬼志別まで、丘陵以外には大きな登り下りは無い。時刻、天気、地形、補給物資の心配が無くなり、もはや心配なのは向かい風だけだ。
まあ過去最大級の向かい風が吹きされたとしても、今日はもう極端なことにはならないだろう。この2日後、過去最大級の嵐がやってこようとは、この時はまだ想像だにしていなかった。
記 2023/12/25
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