北海道Tour23#9
2023/8/17(木)天塩→仁宇布-3

天塩→佐久 (以上#9-1)
→音威子府
(以上#9-2)
→歌登
(以下#9-4) →志美宇丹
(以下#9-5) →仁宇布
 140km

A地点からC経由でB地点へ 赤は本日の経路
ニューサイ写真 RICOH GRV GR18.3mm1:2.8

 9:00、音威子府発。

 少し休んでいる間にやはり気温は上がったようだ。8時40分から9時まで20分間。字面だけでも印象はかなり違うし、午前中時刻が遅くなれば暑くなるのは当たり前だ。そんなことはわかっているのだがとにかく暑いもんは暑い。何故こんなに暑いのかというと、路面の照り返しが大きな要因なのだと思う。北海道の暑さは、陽差しと舗装路面とワンセットなのだ。

 雰囲気の素敵な天塩川沿いの細道なんて行く気がしない。もう面倒だ。咲来まで国道40で直行する。暑くてしょーがない一方、過去の訪問でしんどい印象があった無駄なアップダウンを、今日はさくさく進める。特にこちらからだと登った後の下りが緩いもののその分長く感じられる。なかなか調子は悪くない。

 咲来から道道220で咲来峠経由、歌登へ。

 初っぱなで台地に乗り上げ、その後は台地上を着々淡々とゆっくり登ってゆく。

 RICOH GRV GR18.3mm1:2.8

 緩斜面を囲む周囲の山々や道端に続く白樺の静かな森、牧草地、ソバ畑や茂みの中の廃墟らしい物体を眺めつつ、厳しい陽差しが辛くてしょーがない。調子に乗って音威子府から国道40を進んでいる間に、気温はますます上がっているようだった。

 RICOH GRV GR18.3mm1:2.8

 おまけに音威子府までの追い風が、向かい風気味の横風に変わってしまっている。丘陵と森方向から吹き続ける風が時々強くなり、緩い登り基調とともにペースが国道40に比べてがくっと落ちる。陽差しが照りつけている間は、鮮やかな景色も静かな1本道も熊の恐怖も、全てが他人事だ。雲が動いて辺りが陰になると、少しは意識が戻ってくる。

 ただ風景は淡々と展開しているように感じられる。そして前回の記憶より少しは速いような気もする。国道40での快調な印象とともに、今日の調子は悪くないかもしれない。昨日輪行日だったしね。でも単に風景に見慣れて淡々と感じられるだけかもしれない。などと思考は自問自答気味になってゆく。

  A地点からC経由でB地点へ 赤は本日の経路

 10:00、咲来峠着。咲来からの標高差がせいぜい100m台だったこともあり、登りそのものでは疲れちゃあいない。でも、まだ暑くてしょーがない。

   RICOH GRV GR18.3mm1:2.8

 過去の訪問ではここで風の温度が下がってオホーツク海を思い出させる場合が多いと思っているのだが、今日はまったく変わらない。それに峠から本幌別方面へ降りてゆく森の見晴らしが悪く、広々とした開放感が感じられない。樹が高くなっているような気がする。

 RICOH GRV GR18.3mm1:2.8

 期待していたオホーツク海の涼しさが現地に来てみたら全く感じられない。そういう裏切られ感と相変わらずの暑さで絶望感に苛まれつつ、まあそれでも受動的に、気を取り直して下り始めると、こちらでは向かい風が追い風に変わっていた。しかも強風だ。

 ツーリングは捨てる神あれば拾う神ありである。

 RICOH GRV GR18.3mm1:2.8
 RICOH GRV GR18.3mm1:2.8

 あまり自分で脚を回さないようにしても、あっという間に本幌別を通過してしまった。

 RICOH GRV GR18.3mm1:2.8
 RICOH GRV GR18.3mm1:2.8

 途中既知の撮影ポイントで脚を停め停め牧草地の丘陵を一杯楽しんで、晴れていると緑がこよなく鮮やかで伸びやかだ等と嬉しくなる。

 RICOH GRV GR18.3mm1:2.8
 RICOH GRV GR18.3mm1:2.8

 走り始めると追い風アシストでかなり好調に下れてゆく。この道で向かい風が悩ましいことも良く憶えているだけに、尚更ひたすら楽しい、牧草地の道である。やはり良い道だ。

 RICOH GRV GR18.3mm1:2.8
   RICOH GRV GR18.3mm1:2.8

 10:55、歌登セイコーマート着。
 この盆地で一番晴れる傾向がある歌登だけに、とにかく暑い、暑い。物資を仕入れたら店の外に出ないといけないものの、この暑さに慣れておく必要がある。今できることは、ぐだぐだ言わず身体が冷えそうなものを食べておくことだ。アイスとグランディアコーヒーで、助かったという気になれてしまえば、軒下にいる分には陽差しと照り返しの中で辛くて辛くてしょーがないということもない。これならまた出発できそうだ。もっと辛かったことはいくらでもある。水を十分に持って行けば仁宇布まで走れるだろう、という気になれた。

記 2024/1/28

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Last Update 2024/3/16
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