ただ爽やかで涼しい空気があれば。と思って毎年夏の北海道へ向かうのですが、それは近年一番難しいことだったりします。
2018年の夏。猛暑に加え西日本では豪雨災害、日本列島は異常気象に襲われました。直接の被害は無くても、縁のある地名での災害の報道に心痛めた方は多いと思います。
北海道も6月から続いた異常気象、特に8月の記録的な低温は、農林水産業に大きな被害を与えました。私の北海道Tourも全体的に天気が低温&雨か曇り続きで、終日運休は4日に達しました。全走行距離約800km、多分過去20年の夏の北海道Tourで一番走らなかったような気がします。
にも拘わらず天気予報、事前の交通機関接続調査、最後はタク輪利用wwなどなどにより、意外に効率良く快適に旅っぽい旅を続けることができました。
捨てる神有れば拾う神ありで、3年振りの津別峠展望台、過去がいつだったか思い出せない程天気に恵まれた晴れの狐沢橋越え、久々の宗谷岬。圧巻はやはり最終日、晴れで涼しく爽やかで
「晴れればこのコース最強だなー」
などとつぶやきながら走れたベベルイ基線→老節布→北落合でした。こういう爽やかで快適な夏の北海道中部に、久しく会えていなかったように思います。
ツーリング中には、いろいろな場所で美味しい物を食べることができました。連日の雨にしても、ファームイントントで輪行待ちの早朝、雨の牧草地を手持ち無沙汰にぼうっと眺めながら、
「そうか、こういうのは実は贅沢な時間なのかもしれない」
などとも思ったり。全体的には楽しい北海道Tourだったと思います。
毎年恒例の機材ネタ、今年は何と言ってもK-1発売の2016年からずっと待ち続けたフルサイズ判高画質タイプ標準レンズのD FA★50mm1:1.4。
APS-Cデジ一K-5でのSIGMA30mm1.4は、画角は似ていてもその世界観は慣れ親しんだ35mm判の50mmとは全く別。やはりAPS-Cの30mmなのでした。フルサイズ機K-1でのFA43mmも大変優秀で大好きなレンズなのですが、やはり43mmは50mmとは異なる個性を持ったレンズです。どれもどちらが優れているという話ではなく、単に私が50mm1.4で育ったから気にするだけなのですが、それは私にとって大きな問題でした。
新50mmは画角、ボケとも懐かしい50mmそのものであり、描写はとにかく自然で、ファインダーを覗いているだけで懐かしさ一杯。超絶画質も含めて幸福しかありません。一方で毎年気にはしている機材総重量は遂に6kg弱に達しました。早急な70-200/4の発売が望まれます。
この文章を書いているのは2019年の3月下旬。3/15にGR3が発売されたので、GR2の北海道Tour登板は2018年が最後になりそうです。4年の登板はGRシリーズとして最長で、私の場合は何と銀塩機のGR1と並びます。今回HPのHTML用にRAWによる画像を見直しても全く不満は無く、未だにGR3と併売されており、間違い無くGRシリーズ中最高クラスの銘機だと思います。
記 2018/8/19 改訂追加 2019/3/27