北海道Tour18#7
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浜鬼志別→東浦
(以上#7-1)
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13:35、幌延発。
まずは雄信内へ。セイコーマートから店の前の道道256へ出ると、空中に雨がぱらぱらっと来てすぐ消えた。気が付くと、空は急に暗くなり始めているように見えた。えっ、と思って立ち止まれるような軒下を探し、とりあえず町外れのスポーツ公園辺りにあずまやを発見。その間、いつの間にか雨はしっかり降り始めていた。よく考えてみたら、15時の桝に雨の記号があって隣の桝は12時だから、その境は13時半である。ということは、驚く程ぴったりの、もの凄い予報精度なのであった。
仕方無い。今日はこうなるはずだったのだ。と思って雨具を着る間に、雨は更に勢いを増し、完全に本降りに変わった。
南幌延、雄信内、道道256では雨以外に向かい風も吹き始め、ぐっとペースが落ちた。
まあこれも今朝想定したとおり、黙々と脚を動かしさえすれば、2時間もしないうちにホテルの部屋で寝っ転がれて、温泉でゆっくりできるのだ。
もう坂らしい坂は無い。雨であっても牧草地は広々と伸びやかだし、元天塩川の痕跡らしき三日月池はこの辺りの特徴だし、大きくのんびり構えて淡々と、楽しい気分で進めばいいのである。
北海道Tour18#7 2018/8/15(木) 浜鬼志別→中川 北海道天塩郡天塩町雄信内 国道40・道道256 #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA |
幌延から雄信内まで天塩川の西岸に国道40が、東岸には宗谷本線と道道256が続いていた。それが雄信内から歌内まで、東岸は狭くなって川岸から宗谷本線を挟んですぐ山裾となり、東岸を通る道は途絶えてしまう。このため、雄信内・歌内間だけは国道40を少し経由する必要がある。迂回区間は、国道、道道256、町道みたいな裏道を全部含めて約11km。
国道40は交通量はそれほど多くないものの、やはり大型車が時々高速で通り過ぎ、気流とともに水分を散らしてゆく。水たまりの直撃が無くても、そして感じられる水の粒が消えても、汚い水なのかどうなのか解らないほどの水しぶきではあって細かい水滴が漂っていると思うと、あまり精神衛生上よろしくはない。雨も強くなってきた。
周囲をよく見れば、牧草地の防風林が国道40を、一直線の彼方までずっと囲んでいる。やや轍が大きいのも、北海道らしい道の証しなのかもしれない。などとひたすら自分に問いかけるのも、天気があまり冴えないからだろう。この区間の天塩川東岸に静かな道があれば、水しぶき、高速大型車、轍に悩まされずに済むのに、とつくづく思う。
雄信内トンネルを抜けるともうあと少し。
私的幹線道の農道への分岐は唐突に現れる。
打って変わって巾4m未満の道が天塩河岸の牧草地の中をカーブなど描き、天塩大橋へ。大変牧歌的な道である。
毎度泥水で増水しそうに迫力満点の天塩川を渡り、歌内から道道541で再び宗谷本線沿いを中川へ。
東岸の平地は狭く、道は時々山裾の森に続くようになった。空が暗いせいで、森の中から路上に熊が出そうな気になってくる。まだ15時だというのに。
森を出てから天塩河岸の平地に町外れの民家が現れるまで少し距離がある。中川という町は、この辺りが中川郡というだけあり、さすがに広い町だと思う。
15:35、中川着。セイコーマートで物資を買い込み、更に忘れ物を地元スーパーで仕入れ、万全の籠城(といっても今夜1泊だけだが)体制を整えておく。
15:50、中川ポンピラアクアリズイング着。
明日の予報は中川町と美深町で朝から終日2〜4mmの雨だ。平野ならいざ知らず、あの山奥の道道120でこれだけしっかり降られると、正直何が有るかわからない。もうこれだけで、明日1日の運休決定である。仁宇布とはそういう山奥なのだ、とつくづく思う。でもまあ、平野の雨でも運休しちゃうかな、おれは。
とすると明日は天塩中川12:34の名寄行に乗れば、美深に13:53に着け、ファームイントントには14:40過ぎに着くことができる。朝から温泉に入れるぞ。何だかウキウキで、美深のデマンドバスを予約しておく。流石に今からホテルの朝食は間に合わない。いいのだ、豚丼、カップ麺等々、セイコーマート珠玉のメンバーが手元に揃っている。
記 2019/2/21
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