北海道Tour18#7
2018/8/15(木) 浜鬼志別→中川-4

沼川から農免農道経由で有明へ 赤は本日の経路

浜鬼志別→東浦 (以上#7-1)
→川尻 (以上#7-2)
→沼川
(以上#7-3)
→幌延
(以下#7-5) →中川 140km RIDE WITH GPS

下増幌にて RICOH GRU GR18.3mm1:2.8

 

 10:30、沼川発。

 有明までは一昨年通って気に入った農免農道を経由する。沼川までと同じく本来この谷間の主要道である道道121も、牧草地の丘を登ったり下ったりして開放的な風景が道北内陸の丘陵らしく好ましいものの、道の線形が大きいためか車が農免農道よりは多く、高速を出す傾向があるように思う。また、農免農道だと道幅が狭く防風フェンスも少ない。

 落ちついてきょろきょろしながらのんびり進む私の走り方、気分には合っているような気がしている。

 有明で一旦道道121に合流、少し先から豊富町営育成牧場へ向かう農免農道に入りかけ、少しだけ進んで止めた。少し先の丘の裾が霞んでいる。行く手の頭上も目に見えて暗い。

有明から本流経由で幌延へ 赤は本日の経路
北海道Tour18#7 2018/8/15(木) 浜鬼志別→中川 北海道天塩郡豊富町有明 道道121 - Spherical Image - RICOH THETA
北海道Tour18#7 2018/8/15(木) 浜鬼志別→中川 北海道天塩郡豊富町有明 道道121 #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA
丘陵の掘りが深い有明内陸部 RICOH GRU GR18.3mm1:2.8

 ここまで雨に降られずに内陸の内側を進めていたものの、一方でここまで南下しても天気が良くなったわけじゃない。今日はずっと、どこもこんな感じで、夕方の雨に移行するのかもしれない。少なくとも一昨年、去年のような、青空と緑の丘が拡がる絶景は全く期待できないだろう。

 丘陵を辿る道自体もダイナミックな空間の変化が楽しめるとは思う。とはいえ、さすがに3年連続で訪れるような気象条件じゃないかもしれない。

 

 などと思いながら、どんどん薄暗くなる空の下、丘陵の谷を黙々と登って下り、12:20本流着。クランクで道道84を経由、道道121の幌延への最後の区間へ。

本流から北進経由で幌延へ 赤は本日の経路

 北進の台地へは登り返しとなる。幌延への最後の登りだと思ってややどきどきしていたものの、実際に登ってみれば驚く程あっけない。そして、1997年の訪問時に片倉Silkのフレームが折れてしまい、その場でツーリング終了となってしまった場所も、以前はかなり意識できていたのに、今回は気が付いたら通過後だった。その内道が拡幅などされると道の面影が無くなり、どこでフレームが折れたかすら忘れてしまう日が来るのかもしれない。

 

 などと思いながら通り過ぎる台地上空は更に暗く、深層地層研究所の手前辺りから遂に行く手が霞み始めた、と思うと同時に雨粒のようなものがもう絶えず空中に舞い始め、路面が一気にしっとりと色が濃くなってしまった。雨具を着る程でも無いものの、何だか肌寒い。去年や昨年だとこの辺りはやや暑く、登りで陽が差し始めると汗だらだらだったのだ。さっき沼川でもそんなことを考えていたな。寒暖の差の激しい場所である。

 ところが道道121がピークを過ぎて幌延への下り始める辺りから、空の低い部分に溜まっていた雲は、嘘のようにすっと高くなった。未だ青空は見えず日差しが差すような気配も全く無いものの、全体的には明らかに有明〜本流の丘陵部より辺りが明るくなっている。幌延はサロベツ原野の北側縁であり、幌延に近づいていることで天気がサロベツ原野の天気に移行しつつあるのだ、と思った。道北も最北部、陸地の幅が狭くても、オホーツク海側と日本海側では天気がこれだけ違うのだ。そして、これで安心してセイコーマートで落ちつく気になれた。

 

 13:05、幌延着。宗谷本線を渡り、町南部のセイコーマートへ。
 もうお昼過ぎ。沼川でのお10時からここまで無補給で引っ張っている。予定通りの行動ではあるものの、やはり腹は減っている。そんな貧脚親父ツーリストを、店内で豚丼が待ちうけてくれていた。これだからセイコーマートは好きなのだ。豚丼以外にもサラダ、オレンジジュース、いつもの面々で腹を充たすとする。
 まだ13時台なのに中川まではもう30kmちょっと。内陸側はどうせ雨だし、日本海側へ遠回りしたくなるような天気じゃない。ど晴天には去年出会えているのだから、今この天気で無理をする必要は無いのだ。こういう余裕があるときに限って、のんびり休んでも思ったほど時間は掛からない。

記 2019/2/21

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Last Update 2020/3/17
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