北海道Tour18#6
2018/8/14(水) 仁宇布→浜鬼志別-4

飛行場から芦野経由で浜鬼志別へ 赤は本日の経路 濃い灰色は既済経路

仁宇布→上徳志別 (以上#6-1)
→中頓別 (以上#6-2)
→飛行場前
(以上#6-3)
→浜鬼志別 133km ルートラボ

やっと森を抜けて浜鬼志別間近 RICOH GRU GR18.3mm1:2.8

 クッチャロ湖岸の低地から海岸内陸部の丘に乗り上げ、15:00、飛行場前着。相変わらず雲は低い。

 

 元国鉄天北線の北オホーツク自転車道の、いかにも元踏切っぽい道道交叉部の車止めに、丸い通行止めの標識が張り付けられていた。車止めの少し先には熊の顔が描かれた通行止め看板も立っていた。両側を鬱蒼とした密林に挟まれて一直線に続いてゆく、舗装自転車道の霞んだ彼方が、野生動物達の縄張りに戻りつつあることを想像してしまう。私も10年ぐらい前までは、この道を好んで通っていたのだ。静かで時々拡がるクッチャロ湖の眺めが大変素敵で心に残るいい道なのだが、確かに当時から、かなり高い確率で熊が出そうではあった。そのうち実際に浜頓別周辺で熊目撃情報が出始めてから、この道は通らなくなってしまったのだった。

 15:15、浅茅野通過。道端に珍しく自販機を発見したので、少し表敬訪問しておく。

 

 缶コーヒーをぐいっと呷ると、電線のカラスが頭上でカア、カアと2回鳴いた。何だか意味ありげな鳴き方にぴんと来て、自転車を少し動かしたら、案の上カラスが電線から糞を垂れやがった。奴ら、他の生き物の頭の上に糞を落とすとろくなことにならないということを知っていて、警告したのかもしれない。等と思わせられる、湿原と森の中の薄暗く人気の無い集落における、人間と野生動物の行きずりの出来事だった。事程左様に、ここでは野生動物が人間の営み近くで息づいているのかもしれない。

 浜鬼志別までの北上経路は毎度のエサヌカ線ではなく、久しぶりに元天北線跡の道道1089を通ってみた。以前通ったのは確か2012年。今日と同じように薄暗い霧の日で、仁宇布から道の駅さるふつへソフトを食べに来て、折り返して浜頓別へ向かったのだった。その時には浜頓別への南下がひたすら蛇足だったような気がして「ホテルさるふつで泊まれば良かった」などと思っていた。仁宇布からオホーツク沿岸へ出てホテルさるふつで泊まるという今日のコースに、その時の経験が活きているとも言える。

 さっき通行止めだった北オホーツク自転車道と同じく元天北線の道道1089。道そのものは普通の今時道道風にぱりっとした表情で幅も広いのだが、道を取り囲む森や茂みは鬱蒼と沈黙していて、空も相変わらず低く暗い。

 道が浅茅野の集落から200mも離れると、もう熊が出そうにワイルドな雰囲気が路上にまで漂い、その圧迫感に押しつぶされそうに怖い。熊鈴前後2個を念力でパワーアップしつつ、とぼとぼと進んでゆく。

猿払から芦野経由で浜鬼志別へ 赤は本日の経路
 

 16:00、芦野通過。この先もう浜鬼志別まで集落は無い。丘の間にちらっと見える、芦野開拓(という地名)方面には大きな農場が見えた。一方、道沿いの集落には芦野市街という名前が付いているものの、かなり閑散としている。恐らく原野で牧草地を拓いた開拓者が、努力の末成功し、大農場を築いたのだろう等と想像する。

 こちらは相変わらず道道1089を進んでゆく。鬼志別までもう約10km。海岸沿いから次第に内陸へ、丘陵を微妙なアップダウンとともに進んでゆく緩いカーブと緩い勾配が、いかにも鉄道そのものであり、走りやすい。しかし開けてはいる道幅の頭上は、雲が低くて辺りは薄暗い。両側には相変わらず森、茂みが、やや不気味な雰囲気とともに続いている。

 風景も相変わらず、いや、ますます緑のモノクロームである。もしかしたら、晴れていると印象が一変する道なのかもしれない。ひょっとしておれは、野生動物を始めとした生き物たちに見物されながら、しずしずと1本道を進んでいるのではないか。押しつぶされそうな不気味さに耐えていると、途中で猿払村境界を越えた。何とか天気予報の雨からは逃げ切れた、と思った。

 芦野から4kmの間およそ分岐というものが無かった道に、やっと現れた右側への農道分岐が、浜鬼志別方面への分岐である。

 森と茂みから逃げるように農道へ曲がると、やっと浜鬼志別へ続く牧草地が、一気に拡がった。遠くにはもうホテル猿払が見える。あそこまで直線で道が通っているといいのだが、残念ながらそういう道は無く、四角形の1辺と3辺の関係で浜鬼志別経由の大回りをしなければならない。いや、いずれにしろ今日は浜鬼志別へ立ち寄り、明日の朝食をセイコーマートで仕入れておく必要があるのだ。

 16:20、浜鬼志別着。セイコーマートで明日の朝食を補給しておく。今日は8/14、お盆の前日である。漁協のホタテ売店も漁も休みだろう。ホテル直行が適切だ。

オホーツク海も空も重い色 RICOH GRU GR18.3mm1:2.8

 オホーツク海岸の国道238のもの凄い向かい風だ。そして寒い。空はますます暗くなっていた。一刻も早く宿に着きたい気分である。

仁宇布から中頓別経由で浜鬼志別へ 赤は本日の経路

 16:45、ホテルさるふつ着。意外に売店の物品が充実しているのをすっかり忘れていた。わざわざセイコーマートに寄らなくても、最低限の物資は確保できたかもしれないが、まあセイコーマートがあるに越したことは無い。

 風呂に入ってほっとしてから、18時に夕食。定食をたいらげた後、単品ホタテラーメンをプラスしておく。

 明日の天気予報は雨後曇りの後、15時以降サロベツ方面で雨となる。部分的には降られるとしても、極端な山中にさえ向かわなければ、今日と同じく全体としてはまあまあ走れるだろうと思われた。ただ、朝の宗谷丘陵、昼過ぎの有明方面はやや微妙かもしれない。まずは行ってみて、手前で身の処し方を考えよう。最短距離で中川へ向かえば、大した距離ではないのだ。

記 2019/2/10

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Last Update 2019/3/18
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