1 2011/8/11 とかち帯広空港→下居辺 1 2 3
2 8/12 下居辺→塘路 1 2 3 4
3 8/13 塘路→厚岸 1 2 3 4 5
4 8/14 厚岸→開陽 1 2 3 4
5 8/15 開陽→津別 1 2 3 4
2011年は日本国民にとって当分忘れられない年になりました。3月11日の東日本大震災により、生活の一部や全て、またものの考え方、人生観が変わってしまったという人は多いことと思います。
2011年の夏は震災後5ヶ月。さすがに東京では計画停電は終わっていましたが、サマータイムに節電と、例年とはかなり違う気分の夏だったと思います。今回の北海道Tourも、5月の四国に続き訪れることにしましたが、往路の飛行機から見えた宮城県南部の海岸部を、未だ忘れることができません。ニュースなどで見ていたとおりの被災状況が、そこにありました。道内も観光客の減少や東海岸部の被害など、そこかしこに震災の影響は確実にみられたように思います。地元の方とお話しして「東京から来た」と言うと、「そうか逃げてきたのか」と冗談っぽく言われたこともあり、「おれは本当に逃げてきたのだろうか」などと考えたこともありました。
でも今年ほど、「帰ってまた頑張ろう」と思えた北海道ツーリングは過去に無かったように思います。
行程は去年より1日多い10日でしたが、経路は去年とほぼ同じ。こういうことも過去初めてです。天気は晴れ基調、やや暑めではありましたが熱中症に悩まされることもなく、マンネリコースの結果として、去年行けなかった津別峠や母子里、3年ぶりの美瑛・麓郷、そして晴れの道東太平洋沿岸や仁宇布・歌登リベンジが叶いました。リベンジでなくても好調な、いや、かなり楽しめたツーリングだったと思います。
1999年以来、私の北海道Tourには青いフレームの旧1号車が限定運用状態でした。しかし、2010年の暮れ、遂に旧1号車のチェーンステイブリッジに亀裂が発生。ケルビムにも相談しましたが、度重なる補修の経緯を考えると、そろそろ引退させる方が良いんじゃないかという結論に。北海道Tour10の段階で何となく想像はしていましたが、今回は2010年暮れに完成した新2号車の登板となりました。
キャラが少し変わった新車での長期ツーリングは、何日か続けて乗ってわかる弾力や乗り心地が至って快適。何となく1999年の旧1号車デビュー時の感触を「この感じこの感じ」などとちょっと思い出したり、新鮮な気分を味わえたり。一方で、2002年パイプ差し替え以来の旧1号車酷使の歴史も思い出し、改めて自分の粗雑な乗り方を反省させられました。
一方、カメラ関係には今回劇的な変化がありました。
2011年のGRDモデルチェンジはやはり2010年での予想通り秋にずれ込み、メインカメラのGRD3は遂に3回目のメイン登板となりました。しかし、サブ系?の一眼レフに、遂にデジ一が登場。興味津々でしょうがなかったウワサの高性能標準レンズ、SIGMA30mm1:1.4と、そのボディとしてやはり興味津々だったPENTAX K-5を、とある好機に乗じて一気に仕入れ、返す刀で、やはりかなり良さげだったSIGMA10-20mm3.5とPENTAX DA50-200mm4-5.6が運良く激安だったのを力尽くで一気に導入、長年使ってきた銀塩NewF-1+FDLレンズ3本を置き換えてしまったのでした。
導入経緯とその結果については北海道Tour11#0として別途書こうと思いますが、ほぼぶっつけ本番の登板だったのに新デジ一は実に好調でした。銀塩と違って天気による色温度変化を気にする必要が無いので、特に曇りの日の登板回数は激増。また、各レンズ、特にSIGMA30mm1.4の高画質ぶりにはびっくり。さすがは現代のガウス型と唸らされました。このページの写真も、9枚中5枚が30mm1.4。我ながら余程使いやすく気に入ってるんだと思います。
というわけでマンネリコースに新機材と、出かける前はいろいろ問題や不安を抱えていた今回でしたが、蓋を開けてみたらそれらは全く問題無く、失いかけていた自分のツーリングへの自信が取り戻せた心に残るツーリングだったと、今にして思います。
記 2012/3/3