北海道Tour11#9-1 2011/8/19 仁宇布→大村

仁宇布→(道道49)辺渓
(以下#9-2)
→(道道252他)瑞和
→(国道40)南
→(市道・林道)瑞穂
→(道道688)母子里
(以下#9-3)
→(国道275)幌加内
(以下#9-4)
→(道道48他)下幌加内
→(道道72)共和
→(道道915)嵐山
→(道道98)江神橋
(以下#9-5)
→(市道他)西御料
→(国道237)西聖和
→(国道452)五陵
→(農道)大村

170km  RIDE WITH GPS

赤は本日の経路 濃い灰色は既済経路

 起きると4時、荷造り開始だ。広めの部屋にカメラ関係を店開きしているが、とにかく素速く片付けてしまえ。今朝は5時半から朝食が食べられる。しかもファームイン・トントの窓の外には牧草地が拡がっていて、仁宇布下手の山々が一望できる。はずだった。
 食堂に降りてみると、窓の外は一面の濃霧。視界は50mぐらいしか無い。まあ霧だって夏の北海道の大切な景色なのだ。ここは有り難く朝食と霧の景色両方を楽しまねば。

真っ白な霧が次第に明るくなってきた PENTAX K-5 SIGMA10-20mm1:3.5EXDC
 

 今日の行程は美瑛まで。経路は一昨年通った下川・岩尾内湖・愛別経由か、母子里・朱鞠内湖を経由してから去年通った添牛内・幌加内・江丹別峠経由か、今朝までずっと悩んでいた。夕べの天気予報は、朝のうち雨でその後晴れ。果たして天気予報通りではある。最初はなるべく山間に向かいたくない。下川方面と朱鞠内湖のどちらが山間かは甲乙付けがたいが、里に近いのは朱鞠内湖だし、まず美深盆地に降りることになるので、条件はいい。しかも、母子里と朱鞠内湖は、思えば2005年以来訪れていないし、去年断念したコースでもある。ならば、今日は母子里と朱鞠内湖経由に決定だ。
 という具合に、もはやいつ訪れたかだけでコースが決まるほど、私のコースはマンネリなのである。でもやっぱり国道40を通りたくないので、旭川方面へはこんなコースになってしまうのである。

 朝食をたっぷり戴いてから霧の中の前庭に自転車を下ろし、ゆっくり荷物を積んで、6:15、仁宇布発。
 ファームイン・トントが建つオホーツク沿岸部との境の山裾はまだ薄暗い霧のまっただ中だったが、仁宇布中央の道道120と60の交差点に近づくと、空の中が明るくなり始めた。

ファームイン・トント前の白樺林も霧の中 RICOH GR DIGITAL 3 GR6.0mm1:1.9

 霧の中を道道60へ進み、美深方面へ下り始めると、有名なトロッコ線と併走する辺りから視界が晴れ、トロッコ線の転回所辺りでは完全に霧がなくなった。

仁宇布から道道60経由で辺渓へ 赤は本日の経路

 美深盆地へ下りきるまで20km強、標高差200m。谷の雰囲気は山深く険しいものの、下り斜度はかなり緩い。しかし、この谷を延々遡って仁宇布で終着となっていた旧国鉄美幸線の単行気動車にとっては、なかなかの勾配路線だっただろう。

 もし仁宇布から先へ路線が延びていたとしたら、何か新たな展開はあったのだろうか。昨日歌登から延々美幸線の未成線に沿ってきたが、枝幸への道程がやや便利になるぐらいで、何も無さそうな気はする。だって紋別、浜頓別への路線ですら廃止になったのだ。

 エンジンを唸らせて谷間を遡っていく単行気動車を想像しつつ、時々だだっと下る以外はすっかり斜度の落ち着いてしまった森の道をてれてれ下ってゆく。雲の中は次第に明るくなっていて、灰色から陽の色に変わりつつあった。

 去年の濁流を思い出し、橋の上からペンケニウップ川をのぞき込むと、さすがに今年は水量は少ないが、多くの流木がいろいろなところに引っかかっていた。

 下っても下っても、谷間の先に新しい山が現れて、なかなか谷間は終わらない。20kmは長い。それでも最後に小さな発電所を過ぎ、拡がった谷間が一面のソバ畑になった。美深に降りてきたのだ。7:10、辺渓着。

記 2011/12/15

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Last Update 2020/3/20
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