北海道Tour11#10-3 2011/8/20 大村→幾寅

大村→(町道・農道他・道道353)上富良野 (以上#10-1)
→(道道298)東中
→(町道ベベルイ1号線)布礼別→(道道253)麓郷
(以上#10-2)
→(道道253)くろまつ→(市道)しらはぎ
→(国道38)幾寅  75km  RIDE WITH GPS

くろまつからしらはぎへ ひらがな植物名の集落が続く老節布 もちろん景色も優しく魅力的 RICOH GR DIGITAL 3 GR6.0mm1:1.9 麓郷から新光経由でしらはぎへ 赤は本日の経路

 10:35、麓郷発。

 そのまま更に道道253で南下、麓郷の外周丘陵に乗り上げて老節布方面へ。蛍橋、平沢などという地名も、「北の国から」で馴染み深い。

 麓郷からの丘陵越えは森の中。木陰は無いが景色は開けない、暑くて仕方無い140mの登りである。

 だが、登り切った平沢からは、再びいかにも富良野山間の集落と畑が始まる。少し先、丘越えピーク部分の新光では、ピーク両側の景色が拡がる。
▼動画51秒 道道253 新光の丘越え

新光の展望 こちらは南側の節布、東山、西達布方面 PENTAX K-5 SIGMA10-20mm1:3.5EXDC

 北側の平沢を見渡し、南の老節布、東山、西達布方面の丘陵が、すぐ奥に迫ってきている日高山脈最北端へ続いてゆく。森や畑の濃淡の緑、そして蒼いシルエットの日高の山々の上に、青空の中にもくもくと白い雲が元気よく泳いでいて、日差しは厳しいが、夏そのものの鮮やかな色、明るい空間の中に身を置けることが嬉しくなってくる。

いかにも富良野らしい農村丘陵の遠景 PENTAX K-5 SMC PENTAX DA50-200mm1:4-5.6

 老節布から西達布への下りは、新光から眺めたとおりに開けた畑の中。

牧草ロールのモダンアート RICOH GR DIGITAL 3 GR6.0mm1:1.9
色とりどりの野菜畑が拡がる RICOH GR DIGITAL 3 GR6.0mm1:1.9

 広々のんびりと、北海道内陸典型の、好ましい風景が続く。
▼動画46秒 道道253 老節布

色とりどりの野菜畑が拡がる

 ベベルイ基線から麓郷、そして老節布と続いた富良野東部縦貫道の総仕上げである。今年の北海道ツーリングの終盤に相応しい、良い道だった。

盆地の中へ下ってゆく RICOH GR DIGITAL 3 GR6.0mm1:1.9

 いや、まだ北落合が残っている。樹海峠なんてささっと越えてしまえ。

新光からしらはぎ経由で幾寅へ 赤は本日の経路
 

 と思いつつ、西達布から国道38へ。道東自動車道開通の影響か、記憶よりずいぶん車が少なくなっているのは大変いい。しかし、日が陰って気が付くと、何と空には急に雲が増え始めていた。しかもその雲は低い。いや、突然雨までぱらつき始めた。もうお昼前。天気がこれから雨に向かうのだろうか。

 樹海峠はもうささっと越えてしまって、と思ってはみたものの、印象が薄い峠は何となく長く感じるものである。樹海峠の所以たる東大演習林の大樹海の景色ももはや薄暗く、あまり気分は冴えない。
▼展望200° 国道38 樹海峠 東大演習林が拡がる

樹海峠間近 東大演習林が拡がる RICOH GR DIGITAL 3 GR6.0mm1:1.9 パノラマ合成

 12:40、幾寅着。

大村から麓郷経由で幾寅へ 赤は本日の経路

 樹海峠から下ってくると、雲はやや明るくなっているものの、相変わらず何となく水滴が感じられる。この天気の急展開、朝の天気予報の「昼から雨」が現実になりつつあるのだろう。ここから北落合へ登ると、標高が上がって山の中腹に向かうことになる。雨の確率は間違い無く上がる。
 一方でお昼である。幾寅に到着したものの、あまり天気が冴えないのみならず、この後は悪化する見込みが大きい。更に旅程最終日で、終着点からは輪行が残っているだけだ。こういう状況でできることはただ一つ、2年ぶりの「なんぷ亭」で「なんぷカレー」を食べ、食べた終えたところで空気を読む。そうしよう。
 幸い列車の時刻は15:01。腐るほど時間がある。

 というわけで取り急ぎ「なんぷ亭」へ。メニューに迷う筈もなく「なんぷカレー」普通盛り(大盛りはちょっとご飯の焼け具合が変わる)で1杯、幾寅駅でゆっくり輪行作業を終えた後にもう1杯。天気はその間小雨になったり日差しが現れたり。心配していたほど悪化しなかったのは確かだが、北落合へ行って楽しめたかどうかもまあ疑問である。等と迷うぐらいにビミョーな推移ではあった。

 やや明るめの雲を見上げ、ちょっとだけ色の濃い北落合方面や山間方面の空に目を映し、まあ今日の選択は間違っていないのだ、と自分に言い聞かせ、15:01、幾寅駅発。

 

 滝川まで根室本線の普通列車で2時間。かなやま湖、眩しい木漏れ日とトンネル、畑から集落、また畑の中へ。ぼうっと車窓を眺めたり居眠りしたり、旅程を思い出しながら日常の自分に戻ってゆくのであった。
▼動画9分55秒 最後は函館本線の激走!!スーパーカムイ!! 砂川出発で鬼気迫る加速

記 2011/12/17

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Last Update 2020/3/20
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