開陽→(町道開陽北19号他)開陽台
(以下#5-2)
→(道道150・885他)虹別→(国道243)弟子屈
(以下#5-3)
→(道道717他)札友内→(国道243)ウランコシ
→(道道588・ふるさと林道上里線)津別峠展望台
(以下#5-4)
→(ふるさと林道上里線・道道588他)津別
113km
RIDE WITH GPS
今日の天気予報は曇り時々雨。でも、走れる可能性があるなら、やはり6時ぐらいには出発しておくべきだ。ましてや今日は、早朝に開陽台に立ち寄り、その後津別峠を越えて津別へ向かう計画になっている。開陽台の景色、そして津別峠展望台の景色と激坂など、とにかく絶景ポイントで余裕を持ち、条件良く行程を進めるために、またその可能性に賭けて、早く出発できるように出発準備を進める必要があるのだ。たとえ昨夜が本降りの雨でも、まだ薄暗くて小さい窓から霧しか見えなくても、霧の中がなかなか明るくならなくても。
などとうじうじ義務感と悲壮感にまみれて、寝ぼけ眼で寝室の外で荷造りと出発準備を進めていると、同室の方が表に出てすぐ戻ってきた。
「雨、上がってて晴れ間も見えますよ」
とのこと。何だと!私も飛び出してみると、空が青い。晴れている!やったぜ!
速攻で出発するしかない。俄然前向きな気持ちでバッグを自転車に取り付け、5:30、開陽「地平線」発。
例によって北開陽から町道北19号へ。辺りが開けると、どうやら晴れているのは根釧台地も一番上手のこの辺りだけだということがわかってきた。正面の開陽台の丘は青空の下なのだが、その少し下手はもう霧か雲か、とにかく真っ白な霞の中なのである。いつも立ち寄る大好きな町道もちらっとのぞき込むものの、霧にやられて何だか視界は全く無さそうだ。
しかし、少なくとも開陽台は青空の下っぽい。開陽台からは一面雲海の根釧台地が拡がっているのだろうか。想像するのももどかしい。もう行ってみるしかない。
▼動画28秒 開陽台入口から眺める根釧台地の雲海 展望180°
取り付きの坂の途中で、近景がどんどん拡がった。根釧台地は真っ白な雲の中ではあるが、まるっきり全面雲で何も見えないわけでもない。少なくとも手前の牧草地はよく見える。山裾、牧草地、防風林が、幾重の霞で淡くなって行く景色の段階が連なって遠くへ、いや、朝日の輝きへ消えて行く。かつて見たことがない根釧台地である。
5:50、開陽台着。
山側は打って変わって雲の上、青空の中に知床山地がくっきりはっきりと間近に聳え、青いとしか言いようが無い色で遠くへ連なっている。
やはり青空の見える開陽台は素晴らしい。しかも早朝、雨上がりで空気は最高に爽やかだ。あくせくと落ち着きのない私の旅には珍しく、しばらく涼しい風の中でぼうっとさせていただく。涼しい。早朝からあのしんどい取り付きの激坂を登って辿り着いただけのことはある。
▼動画1分52秒 開陽台展望台1周
しばらく眺めていると、太陽や雲が動き、日差しの強さや角度がどんどん変わる。
地表近くに溜まった雲も赤い光で照らされた森も、濃くなったり薄くなったり明るくなったり暗くなったり。緑と白、青の景色全体がゆっくりと、しかし刻一刻と変わってゆく。
いつもは静かな拡がりが感動的な開陽台だが、今日は動の、ダイナミズムとコントラスト豊かな開陽台である。
朝食をお願いした去年と違い、今年はもう宿を出発したことになっていて、開陽台の後に戻る必要がない。存分にのんびり過ごせて満足だった。昨日に引き続き今朝も開陽台に来る行程を組んで、ほんとに良かった。
記 2011/12/2
#5-2へ進む #4-4へ戻る 北海道Tour11 indexへ 北海道Tour indexへ 自転車ツーリングの記録へ Topへ