北海道Tour11#2-3 2011/8/12 下居辺→塘路

下居辺→(町道・道道496)居辺大橋→(町道・道道134)勇足
→(国道242)本別→(国道392)釧勝峠 (以上#2-1)
釧勝峠→(国道392)白糠
(以上#2-2)
→(国道38他)大楽毛→(国道240)新野
→(道道952・666)中仁々志別→(道道243他)中幌呂
→(道道829)鶴居
(以下#2-4) →(村道)下久著呂→(道道1060他)塘路
179km  RIDE WITH GPS

景色が良くて車も意外に少ない?国道38 RICOH GR DIGITAL 3 GR6.0mm1:1.9 白糠から大楽毛経由で塘路へ 赤は本日の経路

 国道38はやはり交通量が多かったが、白糠市街を抜けると意外にもだいぶましな雰囲気にはなった。

  太平洋の開放感が眩しい RICOH GR DIGITAL 3 GR6.0mm1:1.9

 道は海岸線の、砂浜のすぐ内陸側に続き、向かって右側の視界には太平洋が広がった。一方、左の内陸側はやはり広々とした牧草地と原野。空も海も緑も青々、明るく開放的な景色の追い風行程となっていた。日差しは厳しいものの、海の風がとても涼しく大変快適で、気分は決して悪くない。

 内陸部へ入る数少ない分岐がある庶路はそのまま通過。当初の計画ではここで必ず内陸に入る必要があったことも、この先大楽毛まで内陸への道はろくに無いこともわかっていた。しかし、こちらには豚丼という大きな目的ができてしまっていた。

 

 12:00、恋問「道の駅しらぬか恋問」着。この際一番デラックスな「この豚丼」肉6枚入り\1100を注文。十勝を5時台に出発し、はるばる太平洋沿岸までやってきたのだ。相手にとって不足はない。果たして肉は厚めでジューシー、タレはこってり濃厚で、素晴らしい豚丼ではあった。しかしこの手の豚丼を食べる度、つくづくセイコーマートの\450豚丼のコストパフォーマンスに感心してしまうのは一体どういうことなのかとも思う。

道の駅裏手からすぐ浜辺が拡がる 夏の日差しが降り注ぐ PENTAX K-5 SIGMA10-20mm1:3.5

 道の駅の食堂の裏手には砂浜と太平洋が広がっていて、料理を待つ間や店を出てから海岸に出ることができた。

国道38沿いに砂浜が続く いつも曇りと霧と低温の世界なのだが今日は珍しい表情 RICOH GR DIGITAL 3 GR6.0mm1:1.9 パノラマ合成

 燦々と降り注ぐ日差し、力強くうねって押し寄せる真っ青な海。広々と力強く鮮やかな景色が感動的だ。足下から続いて行く海岸線の東の彼方には、釧路らしき賑わいと、更にその向こうへ岸壁が続いて行くのが見えた。茶色い岩と緑の台地に、道東へやってきたことを実感する。

 12:35、道の駅発。

 とりあえず少し先で現れた内陸への分岐で、釧路白糠工業団地へ入り込む。規則正しく区切られた区画には古い工場や倉庫が建っているが、人気は極めて少ない。一直線に奥へ続く道には一気に車が減り、まあまあ気持ちが開放される気はした。しかし地図を見直すと、この先内陸に入るには、出発前にイメージしていた庶路からの丘陵アップダウン経由より、このまま更に東へ進んで工業地帯を抜け、再びさっきの国道38に合流して大楽毛で国道240に入った方が、どう見ても手っ取り早そうな気がした。なんでこんなことになったかというと、明らかに豚丼に目が眩んで、知ってたのに庶路で内陸に入らなかったせいなのであった。「知ってたよ」と悔し紛れにつぶやいてみる。

 

 大楽毛で国道38は釧路市外周のバイパスへ。市内への分岐はまるで高速ジャンクションのようにゴージャスな築堤の新道。交通量は少ないものの、4サイドのランドナーが走っているのを自分で想像してなんだか笑ってしまうような高速道路っぽい道だ。道の東側はもう釧路から続く市街地の外れ、住宅地や物流施設がそこまで迫っている。一方、西側は丘陵の森。この道でばしっと風景が区切れているのも何だか奇妙だ。

 

 そのまま何だか道なりに国道240へ入ると道はぐっと狭くなり、その違和感も無くなった。車がかなり少なくなったのも大変好ましい。しかし、釧路湿原から続く低地の平原にはもう海の涼しい風は吹いていないので、かんかんの日差しで照り返しが大変暑い。更に、お昼後の眠気が私を襲いつつあった。緑鮮やか、光一杯の景色のなか、やや意識朦朧気味でふらふら進む。早く丘陵地帯に逃げ込まねば。

 道道952分岐手前の新野で有り難く自販機が登場。休憩で一息付くと、やはりふらふらだ。助かった。

 強い向かい風の中をえっちらおっちら道道952で何とか山花へ到着。
▼動画1分39秒 道道952 山花へ

 眠気はまだ残っていたので、釧路阿寒自転車道の旧山花駅へ立ち寄ってみた。しかし、あまり落ち着けそうな場所は無い。仕方無いので道道沿いのAコープで缶コーヒーを飲み、屋根付きバス停で少し居眠り。寝入りばなにちくっとアブに刺されて目が覚めてしまうが、これで十分だった。

山花から鶴居経由で塘路へ 赤は本日の経路

 そのまま道道666でニニシベツの谷間へ。強かった向かい風は、谷間効果のためか急に収まった。広くない谷間の牧草地の中、車も国道240から更にがくっと減り、もはや交通量皆無。

ニニシベツの谷間 牧草地と草原が拡がる PENTAX K-5 SIGMA10-20mm1:3.5

 きらきらの緑と木漏れ日の中、何とか快適なサイクリングになってきた。時々木陰も登場し、更に雲も増え始めていて、日差しを遮ってくれるのがありがたい。日差しが翳ると一気に辺りが涼しくなるのだ。

短い晴れ間のかき入れ時 牧草刈り取り作業中 RICOH GR DIGITAL 3 GR6.0mm1:1.9
 

 中仁々志別からは東へ方向を変え、道道243で丘陵の横断が始まる。これからしばらく数10mから100m台の丘陵アップダウンが続き、南北に何本も通る谷間を次々横断していくのだ。

雌阿寒岳が登場 PENTAX K-5 SIGMA10-20mm1:3.5

 15:00、中幌呂着。そのまましばし谷間の牧草地を北上。

 谷間には牧場農家が点在し、少し谷間を遡った幌呂は小さい町になってはいるものの、あまり寄りたいような店も無い。ちょっとだけ自販機に立ち寄り、道道829に乗り換えて再び丘陵横断へ。

  鶴居村営キャンプ場展望台広場から見渡す台地 RICOH GR DIGITAL 3 GR6.0mm1:1.9

 15:25、鶴居村営キャンプ場併設の展望台にちょっと立ち寄ってみる。高台から見渡すと、眼下には低い丘陵が視界に広がり、なかなか壮観ではある。しかし、草生す展望広場の展望台の建物は閉鎖され、足下のキャンプ場ほどの賑わいはみられず、何か哀愁が漂っている。
 もう空にも雲が一杯に広がっていて、何となく先を急ぐ気にさせられた。

記 2011/11/6

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Last Update 2020/3/20
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