北海道Tour11#1-1
2011/8/11 上士幌→下居辺

とかち帯広空港→帯広→上士幌(バス輪行)
(以下#1-2) 上士幌→(道道806)上音更→(町道)西上
(以下#1-3) →(十勝西北部広域農道)士幌新橋→(国道274他)
士幌→(道道134・町道)下居辺
 44km  RIDE WITH GPS

赤は本日の経路
 

 荷物が出てくるのが少し遅れ、とかち帯広空港のロビーに出られたのは到着予定より10分遅れの8:50。窓の外は明るい光に満ち、森が爽やかに輝いている。いや、しかし今日は最高気温35℃予報、暑さにふらふらになった、去年と全く同じパターンなのだ。さすがに2年連続で同じパターンともなると、事前にもう腹を決めていた。空港から十勝縦断はバス輪行せざるを得ない。

 外に出てみると、実際の気温はけっこう涼しい。まだ風は爽やかに感じられる。最高35℃なら、この時間はすでにかなり温度が上がっているはずである。走れるかもしれない。走ってみようか。せっかく北海道に来たのだ。すぐ近くの中札内の道の駅では、チキンカレーが再履修の宿題になっているのだ。
 いや、この雰囲気、それっぽくない気温にだまされて、去年は走り始めてしまったのだ。このあとぐいぐい嘘みたいに気温が上がるのを去年体験しただろう。思い出せ。等と葛藤していると、バスの発車時刻である。今決断しないと。
 というわけで、9:08、帯広駅行きバスで出発。

 

 とかち帯広空港から帯広駅方面への空港バスに乗るのは3度目。でも前二回は真冬、しかも夜の到着だった。今回明るい景色を眺めていると、バスが旧国鉄広尾線沿いに走っているのがわかった。線路の路盤はサイクリング道路風に整備されているようだった。また、緑の中には旧国鉄気動車がやや唐突に、しかし塗装も鮮やかに置かれていて、雰囲気的にその場所は幸福駅か愛国駅で、観光スポットとして存続し丁寧に整備されている様子が伺えた。

 

 一度だけ乗った広尾線を記憶の彼方から何とか思い出しているうち、帯広広尾自動車道の真新しい土手が現れ、道はその下をくぐっていった。この道は2年前に自転車で通っているのを、その時ようやく思い出した。

 9:40、帯広駅前着。
 森と畑の中、しかもまだ何とか8時台のとかち帯広空港はまあまあ常識的な気温だったが、やはり十勝平野真ん中の帯広はかなり暑い。かっと照りつける日差しがじりじり熱く、照り返しで路上の空気が熱く、35℃予報が実感できた。いや、それでもまだ9時台、まだましなのだろう、多分。

 

 上士幌へのバスは40分後の10:10、ここは速攻で駅豚丼「ぶたはげ」へ。以前の記憶より何だかちょっとだけ構えが立派になったような気がするお店は、しかしながら10時開店とのこと。注文してからバス発車まで10分しか時間が無い。でも、開店準備中の店員さんに10分で豚丼弁当を作れるかどうか尋ねてみると、もう準備が出来ているコンロで焼いておき、10時ちょうどに仕上げて渡してくれるとのこと。親切だ。

 

 時間つぶしに高架下の帯広駅コンコースをうろついてみる。ショップエリアの十勝名産ラインナップが、やはり以前より立派になったような気がする。とりあえずソフトに釣られてから、10時前に速攻でぶたはげへ。ここではサッポロクラシック生も飲めるのだが、今日のところはまだ酒を飲むわけにはいかない。

 10:10、十勝バス出発。車内で美味しく豚丼をいただくうちに、バスは去年通った国道241をバイパス、音更と北上、11:10、拓殖バス上士幌停留所到着。

 停留所の前でおもむろに自転車を組み立て始める。日陰の風はまあ涼しいものの、日なたはかっと直射日光の圧力のようなものと、ちりちり焦げるような感覚を感じる。慌てて日焼け止めを塗りつつ、上士幌もかなり暑くなっているのを実感。バス輪で良かった。

 さて、もうお昼になってしまった。残った時間は有効に使わなければならない。しかし一方、今日の一番暑い時間に入ってしまってもいる。宿まで最短距離だと士幌まで8km、士幌から下居辺まで10km。こういう状況でなんとか前向きに出せる結論は、あまり深入りしすぎないようにして、宿まで大回りすることだ。幸い、上士幌から士幌の、私的十勝周回コース国道274の北側に、一度開発しようと思っていたエリアがある。今日みたいな日に、これ以上考えられない有効な時間の使い方だ。

記 2011/10/2

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Last Update 2020/3/20
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