大村→(町道・農道他・道道353)上富良野
(以上#10-1)
→(道道298)東中
→(町道ベベルイ1号線)布礼別→(道道253)麓郷
(以下#10-3)
→(道道253)くろまつ→(市道)しらはぎ
→(国道38)幾寅
75km
RIDE WITH GPS
8:15、上富良野発。富良野盆地をやや車の多い道道298で横断し、東中から町道へ。
再び静かなツーリングの時間が戻ってきた。いよいよ富良野の私的王道コース突入、まずはベベルイ基線だ。
入口の工事迂回路で回り道していると、いつの間にか雲で日差しが遮られ始めていた。山裾に浮かんだ雲は低いものの、まだまだ小さい。真っ青な空の中を元気よく泳いでゆく様子は、むしろ夏晴れそのものに見える。でももしかすると、着々と天気予報の「午後から雨」に向かって、事態は推移しているのかもしれない。
ベベルイ基線は、富良野盆地東側の山裾へ直登で乗り上げ、台地上の布礼別、麓郷へ続く道だ。段丘の登りは、直登とは言えそう厳しくないものの、直登区間の標高差は200m。道北やオホーツク沿岸辺りの、標高差100m台の峠よりはボリュームがあると言える。
そして直登だけに、開けた斜面からの富良野盆地の眺めは圧巻だ。時々振り返りつつ、3年ぶりの景色に感動していると、道の途中には「ベベルイの沸き水」などという喫茶店もできていたのにはびっくり。再び日が照り始めて暑くて仕方無い。ここで水を頂いておくことにする。冷たい水で、身体も頭も一気に生き返る。
9:20、本幸着。標高差200mの最上部である。気温はどんどん上がってきたが、何とか9時過ぎぐらいにここまで来れて良かった。とりあえず今日も順調だ。
▼展望360° ベベルイ基線 本幸 東には十勝岳、振り返ると富良野盆地
開けた斜面の適度な広がりが独特な空間で、道ばたにポプラの高い樹が数本、開けた斜面に「空に向かって」というぐらいにすっくと立っている。
少し遠くのポプラ並木の姿や東の十勝岳、西の芦別岳がばっちり決まったこの場所は、以前から毎回の訪問での私的定点撮影場所になっている。フレーム座屈で隠居中(?)の1号車の形式写真(?)も、ここで撮った1999年の写真が決定版なのだった。今回ここで新しい新2号車を撮れればと思っていたが、目論見通り絶好調の光線状態で写真を撮ることができた。 |
9:35、本幸発。
ベベルイ基線は自衛隊演習林と、八幡丘最上段の高い森の中を抜け、開けた畑を布礼別へ降りてゆく。
この辺りまで来ると、もうすっかり「北の国から」エリアで、地名や景色の随所にドラマの面影を見ることができる。そうでなくても、広々のんびりと伸びやかな畑の丘は、北海道の典型的な、そして富良野屈指の景色だと思う。
ベベルイ基線最高地点から森を抜け、茂みと畑を抜け、標高差100mぐらい下ると布礼別に到着。
▼動画1分4秒 ベベルイ基線 布礼別へ急降下
ここで町道ベベルイ基線は道道253に合流する。交差点には、長い時間を掛け訪問毎にどんどん寂れ、遂に閉店してしまったAコープがあった。まるで土に還っていくような、諸行無常を感じさせる佇まいではあったその建物が、何と今回は民宿兼食堂に改修されて復活していた。是非とも再訪して、一度は宿泊せねば。
人参工場や麓郷木材、そして麓郷の交差点。通過する地名も景色も建物も、「北の国から」のバーチャル世界で馴染み深いものばかり。でも、目の前の風景は間違い無く2011年夏、今日のものである。
10:05、麓郷着。
前回の2008年、麓郷の交差点のAコープで食べた、ゆでトウキビとメロンが忘れられなかった。とりあえずトウキビを2本がっつく。朝摘にのトウキビが、張りがあって柔らかく、甘くてジューシーでとてもオイシイ。落ち着いたところで母にお土産を送っておく。いつも富良野からのお土産発送はメロンだったが、近年朝摘みアスパラの美味しさを思い知ったので、今回はアスパラにしてみた。果たして大好評だった。
品物選び、発送手続きを終え、あまりにゆでトウキビが美味しかったのでもう1本。と、ついつい落ち着いてしまうのは、溜まった疲れによるところが大きいかもしれない。まあ、さすがは道内屈伸の私的王道観光コースではある。
記 2011/12/17
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