開陽→(町道開陽北19号他)開陽台
(以上#5-1)
→(道道150・885他)虹別→(国道243)弟子屈
(以上#5-2)
→(道道717他)札友内→(国道243)ウランコシ
→(道道588・ふるさと林道上里線)津別峠展望台
(以上#5-3)
→(ふるさと林道上里線・道道588他)津別
113km
RIDE WITH GPS
毎回到着が嬉しい津別峠展望台。去年は天気に阻まれたので、今年また登り切れたことが、そしてまた訪問できたことが、更に嬉しい。しかし、ここまでの行程でわかりきってはいたものの、濃厚なガスがが高速で展望台周辺を動いていて、周囲の視界は全く無い。
しかし、この時間に展望台に登れたのだ。まずは売店で蕎麦を注文する。14時にしてもはや薄暗く肌寒い今日の展望台だが、こういうときに暖かい蕎麦は大変美味しい。売店外のテーブルで一人霧の中、蕎麦をいただきつつ去年の美幌峠の道の駅の喧噪を思い出す。やはりこちらの方が絶対にいい。
最初は360°霧の中だった展望台だが、そのうち霧が少しだけ晴れて、薄暗い屈斜路湖が姿を見せてくれた。
薄暗くはあるものの、飛び込んでしまいたくなるような展望台の眺めは素晴らしく、まあこういうのも悪くない。一方、西側の阿寒、津別、北見方面はもうさっぱり何も見えない。冷たい風も西北側から吹いてくる。
高速で動く濃淡のガスの中から現れては消える屈斜路湖をぼうっと眺めていると、何故かこの天気にも拘わらず今日は展望台に訪れる人が多く、来訪者も現れては消える。
そのうちの一人のおじさんが、「津別側は土砂降り」だったと教えてくれた。うーん。何となく予想も覚悟もしていたが、やはりこうなるのか。
1時間もいると、いい加減そろそろ出発したい気分になってくる。雲と少しの景色しか見えなかったが、最後に饂飩を食べると、今年も良い訪問だったという気にはなった。そろそろ行きますか、雨雲の中へ。
15:10、津別峠展望台発。ふるさと林道区間の下りはまっしぐら。登りもかなり堪えるが、下りの時もよくここを登ったな、という気にはなる。しかし、是非また来年。
道道588に戻って、更に津別側へは標高差260mの下り。
下り始めるとすぐに路面はしっとり濡れ、水滴を感じ始め、それは次第に強くなり、折り返して谷底へ急降下する辺りで本降りになった。
津別への谷間は、森から畑、そして次第に少しづつ空間を拡げて、標高差200mを20km以上かけて少しづつ延々と下って行く。
晴れの日は眩しい日差しに緑が輝くこの谷間も、今日は低い雲に覆われて何だか薄暗い。
上里から美都に入ると、雲と辺りは更に薄暗くなり、そのうち路面が再び真っ黒に塗れ始めた。津別到着までなんとか保ってくれ。頼む。という願いもむなしく、豊永に入る辺りから再び雨が降り始めた。
雨具を着て進み始めるたところで、その雨はちょうどタイミング良く大雨と呼べるぐらいの勢いに変わってしまった。
まあでも到着まであと少し。水たまりなどでスリップ転倒しないように、通過車の水撥ねにも気を付けて、粛々と下るだけだ。
16:30、津別「ファームステイティエラ」着。
一人旅には勿体無いほどの綺麗な部屋と十分に広い風呂、そして美味しい食事が魅力的なこの宿、去年に続いて2年連続の宿泊だ。ここまで同泊者の少ない今回の行程だったが、いよいよお盆休みのまっただ中なのか、今日は同泊者が2家族と他にバイク2組。
食事は今回も、野菜・お肉・魚たっぷりのバイキング。前回鮮烈な印象だったアスパラもトウキビも、たっぷり食べることができた。津別へ来た甲斐があったというものだ。我ながら毎年毎年同じ北海道で飽きないのか、とも思うこともあるが、同じ北海道でも楽しみ方が増えることは、やはりとても嬉しいことである。
しかし、一方で明日の天気は全道で1日中大雨。その大雨がまた、すごく降るらしい。天気図を一目見れば、もう滝上までの行程は絶望的である。早めにバスの時刻だけチェックして、もう早めに寝るしかない。あとは明日決めよう。いや、もう走れないことは決まったようなものだ。
記 2011/12/2
#6へ進む #5-3へ戻る 北海道Tour11 indexへ 北海道Tour indexへ 自転車ツーリングの記録へ Topへ