北海道Tour09

　普通の勤め人としてはけっこう長期間だったここ2年の北海道Tourでしたが、今年はお盆有給+前後土日の9日間に。でも正直、宿泊ツーリングは5日、いや、4日以上なら何日かけても充実感はそう変わらないのではないか、とここ数年思っています。実際、毎回5日目ぐらいから、疲れやら行程の狂いへの焦りやら以上に｢もう十分、いつ終わってもいいや｣と思っているぐらい。
　とはいえ、やはりそれでも日数は多ければ多い程楽しみな長期(当社比)ツーリング。毎年毎年出発前にはとりあえずいろいろ考えて特徴を持たせるつもり(当社比)で計画します。今年は航空機アクセスの特性を活かし、いきなり道東スタートという、初めてのパターンを試してみました。

　実は20年ぐらい前、既に列車利用の道東スタートプランを何度か試してはいました。しかし、アクセスに丸1日かかってしまうので、その後私の北海道ツーリングは道央･道南スタートに縛られていました。これが今回航空機による道東スタートになっても、結局行くところはいつも通りでしたが、今まであまり考えたことが無かった経路の新鮮味に加え、ツーリング全体としては各ポイントではいままで無かった余裕が生まれ、新たな充実感とともに、去年の2週間越えツーリングの印象(もっと言えば呪縛)から抜け出せた、かなり楽しめたツーリングになったと思います。
　特に往路で利用した女満別空港は、道内の地方空港中でも比較的便数があり、計画の自由度が大きいため、今後利用していくことが増えるでしょう。

　お盆期間の北海道それ自体は旅行者は前年比減、例によって猛暑の網走方面といつも通りといえばいつも通り。でも、道内各所で耳にしたのは7月〜8月上旬の天候不順でした。これは帰ってからTVの某番組でも問題になっていましたし、道北は8月中も低温続き、十勝ではマイマイガ大発生と、去年の夏よりは何かおかしな夏だったと思います。農作物の不作も各所で耳にしました。2010年のお天気の傾向に注目したいところです。

　一昨年11月導入のGRD2は、クリアで自然な描写に加え、画像エンジン刷新でGRD初代より大幅に発色が向上。まるで｢GR1のデジタル版｣そのものの描写で、ツーリングデジカメとしての使い勝手、画質とも大いに気に入っていました。昨年の北海道Tour08でも、鮮やかな思い出の景色を数多く残してくれ、今でも感謝しています。
　ところが、今年8月に突然三代目GRDのGRD3が発売され、メインカメラは出発直前で急遽交代。ぶっつけ本番の結果は本編をご覧下さい。jpeg画像でのラティテュード向上もさることながら、3代目にしてようやく使えるようになったRAW画像の大幅なDレンジ向上、そして写真としての表現力の大幅な向上により、レンズの高性能化、センサー高感度化、新画像エンジンの威力を、そして｢GR史上最高画質｣のやや大げさにも読めたカタログキャッチフレーズを、ストレートに実感させられました。

記 2009/11/24